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カテゴリ:亡国のイージス
「この期に及んでも≪いそかぜ≫を対米カードに利用しようとする総理の背中に、瀬戸は嘆息した。 己のエゴを国のためという大義にすり替えて間違いを加速させる者たち。自分の子供がこの欺瞞の犠牲になったらと考えた時、宮津二佐と同じ行動を取りかねない自分の衝動に、気づいてしまったからだった。」(文庫本下巻98ページ) いつの時代にも、権力を持つ者やその集団は、自分勝手な理屈を「大義」「国益」として市民に押しつける。 「国」は「人」があってはじめて成り立つ。 しかし、権力者から見る「人」とは、自分を支える「人」だけなのだろう。 今の日本を見ているとそのようにしか見えない。 彼らからみる「人」とは ・自民党、公明党に所属する人 ・自民党、公明党を直接(金で)支持してくれる人 ・某宗教団体に所属する人 ・官僚 ・公務員 ・公団職員 ぐらいだろう。 なぜなら、選挙で投票してくれて、当選させてくれるからだ。 そして、 ・アメリカ政府 が、なぜかそこに入り込んでいると想像している。 「アメリカの繁栄無くして日本は無い」と、どういうわけか思いこんでいる人が権力の座にいる。 本当に国民すべてを「人」として認識しているのなら、今議論すべきは郵政事業の民営化や道路公団の民営化、低・中所得サラリーマン家庭大増税、イラク派兵や憲法9条改正、国連安保理常任理事国入りではないはずだ。 人が少なくなれば、景気を良くしようにも内需は拡大しない。 少子化対策こそ、将来の日本の繁栄の礎。 いくら一時的に景気が上向きになったとしても、現実に人口減少に入ることはわかっているのだから、内需は拡大しようもない。 仮に外需による要因で経済成長し、経済的、数学的には黒字であったとしても、それでは日本は他国に養ってもらう形になってしまうではないか。 内需拡大には少子化対策は不可欠。 そして、議員、役人の数は減らさず、天下りだけは増えていく構造をそのまま残せば、全人口が減るのに対して、税金により給料が払われる人の割合がどんどん増えていく。しかもそれらの人々の生活を守るために減給もしない。 これではそれらの人々以外に大増税を課す以外に方法がなくなって当たり前だ。 不思議なことだ。。。 このままで行くと、日本から議員や公務員以外が全部路頭に迷うことになりかねない。 そうなると、税収もないから公務員達も路頭に迷う。 ガン細胞みたいなものだ。 ガン細胞は自分が生きよう、仲間を増やそうと一生懸命がんばる。 しかし、それによって母体は衰退し、死んでしまう。 するとガン細胞も死んでしまう。 自分たちのやっていることがわかっているのだろうか??? ガン細胞の「大義」は母体を死滅させ、自分も死に追いやる。 こんな大義を振りかざすものを排除するために「民主主義」が生まれた。 「民主主義」は「選挙」によって成り立っている。 「民主主義」は投票率が100%に近づくことで初めて機能する。 今の日本は民主主義は成り立っていない。。。 自分に家族も友達もいなかったら、それこそ「必殺仕事人」にでもなっていたかもと思ってしまう今日この頃。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月09日 23時37分59秒
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