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たんぷく

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2005年09月12日
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カテゴリ:政治
自民党は議席を大幅にのばし、民主党は大幅に減らしました。


結果として自民は単独過半数を楽に超え、公明党と合わせた与党で3分の2議席以上を占有。

すべての法案が野党がどう動こうが与党だけで通るということになりました。


問題の郵政民営化欠陥法案も、無修正で通ることが決まりました。

私は今でもこの法案が欠陥法案だと思っていますので、このまま可決され、施行された後を心配します。

もちろん、無修正で通っても、その後の状況では修正をかける可能性が残されていると思いますし、私に限らず欠陥を危惧している多くの方達の心配が取り越し苦労の可能性もあるので経過を観察しましょう。


議席としては大差がつきましたが、比例得票数の結果を見るとこの差ほどの開きはありません。


比例の得票数(読売新聞夕刊より カッコ内は前回得票数)

自民党  2588万票 (2066)
公明党   898   (873)
与党合計 3486万票

民主党  2103万票 (2209)
共産党   491   (458)
社民党   371   (302)
野党合計 2965万票

(国民新党、新党日本はデータがありませんでしたが誤差範囲でしょう)

与野党の比率は 7:6 ですから議席数ほどの差はありません。


ここにも小選挙区比例代表制選挙制度の欠陥が露呈されていることがわかります。


いずれにしても、この結果をどう受け止めるかでしょう。


選挙は選挙。

肝心なことは、この政権がこれからどう国を運営し、国民生活をどのように導こうとするかです。


私は好意的に受け止めようと思います。


議席は伸びていても、得票数自体にはそれほどの差がなかったということは与党も承知していると思います。

裏を返せば、次の選挙までにひどいことをすると、すべての反動がくるということは誰でも予想するのだろうと思います。

そして、今度の自民投票は「小泉首相に賭けてみたい」という票(ここが違うとすべて狂いますが)だと分析すると、その頼みの小泉首相のリーダーシップ(と勘違いされているもの)が揺らげば、大逆風になると感じます。

今回、自民がこれほど伸びは背景には、民主党の主張に少なからずブレが見えたこともあると思いますから。

実際、民主は得票数を下げたものの、ぶれなかった野党=共産党、社民党の得票数が上がっています。

何も予備知識がない状態での「信頼性」の比較なら小泉首相の同じ事だけ繰り返すことの方が、たとえ中身が間違っていようがウソであろうが信頼性は上がるということだと思います。


次回の選挙までに、この中身が明らかになります。

今度のことで、「抵抗勢力」という名の架空の敵は作れなくなりました。

「抵抗勢力がいたから改革が進まなかった、骨抜きにされた」

は、もう使えないということです。


小泉首相がかたくなに任期を「来年の総裁任期まで」とこだわることに、何かが見え隠れしているように感じますが。。。


しかし、こので、一部の国民ではなく、大多数の国民のための政治にならないと揺れ戻しがあることを与党がおそれるならば、必ず大多数の国民のための政治に方向転換するかも と、淡い期待してみます。


また、仮に「国民がだまされて自民党が勝った」のだとしたら、急ごしらえで候補に立った人の中にもこれからの経過で「小泉改革の中身」を知った時に「だまされた」と思う人がでてきてもなんら不思議では無いはずです。

その人達に良心があるのなら、必ず立ち上がってくれるのではないでしょうか。
(もっとも、金目当て(議員歳費、議員年金)だったら話になりませんが。。。)

そう考えれば、まだまだ結果(?)がでるのはこれからではないでしょうか?



私は、当初の想定通り、与党が勝った場合は「これからも大企業、高額所得者優遇、その分の補填を中・低所得者層がカバーする2極化路線がすすむ」ということを想定に入れ、自分の生活をどう守るかを考え、実行しつつ、淡い期待はいだいておこうと思います。



小泉首相は総裁選の時と今回の選挙で同じ手を使いました。

2度あることは3度あるのか、3度目の正直になるのか、、、

3度目はないと思って任期で逃げるのでしょうね。。。



民主党にもまだまだ飛躍の余地があると思っています。

もともと、岡田さんは年金問題で党首の辞任が相次いだ流れでしょうがなく党首にさせられた人でしたから荷が重すぎた感が最初からありました。

周りの人も、あまりにもサポートしなさすぎた感じもします。

それでもこの逆風の中でも、下げたとはいえ民主党の得票数は捨てたものでは無いと思います。

これを糧に前進してもらえる事を希望します。




ちょっと評論家を気取ってみます。(?ここまでもそう?)

この選挙の布石は都議選にあったと思っています。

あのとき、自民は直前でサラリーマン増税案を出しました。

これは、2つのことの確認だったように思います。


・有権者が怒りで立ち上がるのか、それともしらけて投票率がさがるのか

・増税を選挙前に提示しても大丈夫か


結果として、しらけさせることになり、低投票率が実現。

そして、今までなら 低投票率=自公に有利 の図式のはずが、そうでは無かったことが確認されました。

また、これにより「増税」は口にしてはいけないことも再確認したのでしょう。


この2つを踏まえて、

・低投票率でも拮抗なら、小泉総裁誕生の時のブームを再現して、投票率を上げ、無党派と呼ばれている人を引きつける。

・増税は口が裂けても言わない。(武部さんがちょんぼしましたが)

の路線で選挙をすることを決めて、それに沿った演出を施したのだろうと読みます。


それが見事に功を奏し、そういう流れを読もうともせず、「こんな乱暴な解散では自民は自滅」と勝手に決め込んだ民主党の無策たるや、兵法のへの字も知らないのだろうと。。。

ん?

と言うことは、やっぱり今の民主党が政権をとるには10年早い???

こんな読みも、戦略もない政党に、外交なんてできるのでしょうか?


・・・・・。。。








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最終更新日  2005年09月12日 21時35分36秒
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