「負けん組」の新しい生き方と野望

先日の才能と好きな事に関連する話なんですが

息子の同級生にピアノの天才少女と言われている子がいて、

その子が通うピアノ教室の発表会に行ったんだけど、

とにかく凄い演奏で、曲が終わる度、拍手の前に大きなどよめきが起こっていた。

他の生徒の礼儀正しい弾き方とは異なり、

獣が獲物を狙うような姿勢でピアノを操っている。

テクニック、リズム感、ダイナミクス、全てパーフェクト。

この地域は一流校が多いせいか教育熱心な人が多く、

ピアノのレベルも高いと聞いているが、

大人も含む多くの生徒の中で彼女だけ抜きんでていた。

近い将来、きっと有名なアーティストになるだろう。

その攻撃的な演奏スタイルは、クラシックの枠を出て、

今注目のジャズピアニスト上原ひろみのような存在になるような気がする。

http://www.youtube.com/watch?v=7AMwC2J3Tsk



そんな天才ピアノ少女が最近同級生との関係がギクシャクし悩んでいるという。

その為、彼女の母はなるべくテレビを見せるようにしているそうだ。


何故なら、彼女は今までピアノばかりで「全然」テレビを見たことがないというのだ。

念を押して聞いてみたが、「ほとんど」ではなく「全然」ということだ。


しかし、今まで全然テレビを見たことがないなんて。

正にピアノを弾くために生まれてきた子なのだろうね。

そりゃ～、友達と話が合わなくても仕方がないのかも。

これから更に多くの障壁が待っているのは間違いないだろう。

そんな事にその個性が潰されることなく、

素晴らしいアーチィストへの道を歩んで行ってもらいたいものです。



う～ん、幸運にも自分の才能が発揮できるものを見つけられても、

それを継続していくのはとても大変な事なのかもしれないなあ。