桐まみれの日々　by　さきさん

一皮剥けました。あの惨劇からどのくらい経ったでしょうか。
人と話をする時に、何気なく身振り手振りを加えた瞬間、自分がビクッとするのです。一体いつ、この指先にマジックを付けてしまったのかと。そして、次の瞬間、やっと思い出すのです。それがあの惨劇の傷痕だったことを。

早い内に、針を刺し、溜まった血を抜いてしまえば良かったのでしょうが、放置してしまったばかりに長引きました。

今日、お風呂でめでたく一皮剥けました。完全に色が抜けるのはいつのことでしょうか。