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最近ハードがおもしろい。って、別にSMにはまっているわけでは決してない。ここでいうハードとはソフトに対するハードのことで、要は形のあるもの。バイクの構造について本を読み出したらこれがたまらなくおもしろいのだ(SMもやってみたいが・・)。 どうやってエンジンを動かしてるの、なんでガソリンが引火して爆発しないの、タイヤが車と違って丸いのはどうして、ブレーキがきく仕組み等など文系の私には目からウロコの発見ばかり。技術屋の熱い情熱が伝わってくる。自分で料理を作り始めたころ、ゆでるだけでなんでこんなに甘くなるんだろう、とか、豚肉と生姜の組み合わせ最高!誰が最初に考えたんだ、等の疑問をネットで調べて面白がっていたときとよく似ている。って、今でもよくやってるが。。バイクにも料理にも、目にみえてわかるモノ(ハード)の裏側にすごい情熱と工夫(ソフト)がある。この類のソフトは確かにあるのだが、それを感じ取る感性が必要で、文学や芸術のようなわかりやすいソフトとはまた次元が違う。 と大げさに書いているが、世間の人にとっては、ごく当たり前の感性なんだと思う。しかし、自分のようなハードといえば即座に用途のことを考えてしまう人間にとって、バイクの構造に興味を持ち出すというのは、とてつもなく大きなことなのである。 正直言うと、車・バイクなんて20世紀の遺物と思って、バカにしていた。今でも理屈ではそういうものだと思っている。しかし、今は、そのハードに情熱を感じる感性を持っている。こんな面白いものがあるのに今まで気づかなかったなんてもったいなかったなあ。 こうしてみると、面白いものってそこら中にころがっているんだと思う。自分はお酒が苦手で極力つきあわないようにしていたが、バイクをきっかけにして、もしや面白いのではと思って本を読み始めたらやっぱり面白い。どのお酒にも由来やエピソード、そして歴史がある。蒸留酒のミニボトルを数種類買って飲み比べてみると、確かにそれぞれ味わいが違う。つきあいで適当に飲んでいたときはまるで気づかなかった。。 いつも着てるスーツにしても、身に着けている時計にしても、靴にしても、自分は簡単に考えすぎていたようで、これもひとつひとつちゃんと調べてみると、ものすごーいソフトが隠れていて、大きな発見があったりする。ブランドにもブランドとして確立するのにそれなりの理由があって、その理由を知ると見る目も変わってくる。知れば知るほど、自分の無粋さに愕然・・。愕然としながら楽しい。ハードとはこんなにも楽しくて奥が深かったのか。
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