お母さんの呟き

上海出発当日、予定より二時間遅れの飛行機に乗って、上海に到着したのは現地時間の夜7時過ぎ。

到着ロビーには、満面の笑みを浮かべた義父と義母が待っていてくれました。

「 アイヨ～～～～！！！！

　コァ　ヌヌ～～～～～♪♪

（かわいい赤ちゃん♪）」　 chu━(☆´3`(★´3`(☆´3`)━!!!



私の腕からひったくるようにして息子を抱きとり、チューの嵐。



「 アラ　ヌヌ　ネ～～～♪

　（私たちの赤ちゃん♪）

　 ショウ　シンシン　ネ～～～♪♪

　（小さな宝物♪）」


今にも踊りだしそうな勢いのご両親です・・・・。


それから夫の実家に向かう車の中で、いつもは五時に寝てしまう息子はご就寝。

家に着いてから、義母手作りの夕飯をいただき、私たちも早めに休んだのです。


翌日、息子のお披露目を兼ねて、親戚を招いた食事会です。

休日で人がごった返す南京路にあるレストランに向かいます。


どうやら私たちが一番乗り。

そこは、大きな円卓が一つ、壁にソファやカラオケセットまで備えられたキレイな個室でした。

息子にミルクをあげたり、オムツを替えたりしていると、続々と招待客がやってきます。


で、やってくるなり、


「アイヨ～～～～！！！！」*ﾟヽ(・∀・)人(・∀・)ﾉ .:*



頭のテッペンから天井に突き刺さるような素っ頓狂な声。


　
「 ヌヌ～～～～～～～～～♪♪

　ホ～バシャンガ～～～～～♪♪♪*(*>ω<*)(*>ω<*)
　
（かわいい～～～♪♪♪）」


挨拶もそこそこに、次から次へと息子を抱きとり、ほっぺにチュー。


もう、大変な騒ぎです・・・。


落ち着くことなく腕から腕へと渡る息子は呆然・・・・。


泣くこともなく、ただひたすらに目をまん丸にさせています。


結局、私たちを含め17人全員が揃っているにも関わらず、

食事会が始まったのは予定より一時間過ぎた頃・・・。


初めこそ、私の横に置いたベビーカーに座っていた息子ですが、

一通りメニューが出揃ったころには居なくなっておりました・・・。

ソファをみると、義父が遊んでくれています。


ところが、しばらくしてソファに目をやると、義父と息子の姿がありません・・・。

で、横を見ると、抱っこして店内を散歩してくれているんだろうと思っていた義父が、

ビール片手に談笑しています。


息子、行方不明です・・・。（゜ロ゜; 三 ;゜ロ゜)ヒイイイィィ


オロオロしながら片言の上海語で義母に尋ねると、義父の口から早口で答えが・・・。

理解不能です・・・。(=ω= ;)

ですが、義母の言葉で分かりました。


はい・・・。


常に違う誰かに抱っこされ、お店の中を散歩させてもらっていたようです・・・。ｗ（￣△￣；）ｗおおっ！


で、私はといえば、二年ぶりに会う親戚の皆さんから

「○○、ス～レ～～！！（痩せたねェ～）」

という有難いお言葉をいただいていたのですが・・・。


どうやらその言葉を発する皆さんの表情を見ていると、痩せてキレイになったというよりも、

「心身ともに疲れきって・・・大変なのねェ・・・ヾ(－ω－*)」といった感じ・・・。


夫曰く、

「中国では、母親一人で子育てするなんて考えられないんだよ。

　すごく大変なことを、お前は一人でやってるから、

　皆お前のことを心配してるんだよ。」

だそう。


「大して出産後痩せてもいないのに、これだけ言われるのだから、

　二年前結婚式を挙げた頃の私はどれだけ太っていたんだ・・・（ﾟ口ﾟ;）ﾏｼﾞﾃﾞ?」

とか、

「息子は手のかからない方だし、

　心配されるほど、苦労もしていないんだけどな・・・

　それに、日本じゃ当たり前のことだし・・・(；=ω=)」

とか、思いつつ、

両手を顔の前で振り振り。


「ダイジョウブ～～！

　ヴァシンク～よ♪　（疲れてないよ♪）

　シャジャ～～！（ありがとう）ィェィェ・・“L(´▽｀L )」

と言うのが精一杯・・・。


私としては、

「ご心配、ありがとうございます。

本当に、いつも皆さんには大事に想っていただいて、心から感謝しています。

でも、このコは手がかからない方だと思いますし、私は元気にやっています。」

と言いたかったのですが・・・。f(´－｀；)ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ




で、その後一週間、

義母のお友達とのショッピング、

近所のスーパーへのお出かけ、

親戚へのあいさつ回り、

ご近所さんへの挨拶回り等など、

息子の行く先々では

「アイヨ～～～♪♪♪ 」

の声が響き渡ることとなったのです。