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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2017.02.27
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カテゴリ:自然現象
☆2月12日から15日まで、那須高原を訪れました。そこで印象深かった自然観察について紹介しています。

☆那須高原の宿舎の屋根から、たくさんのつららが伸びています。「冬につららができるのは当たり前」とやり過ごさずに、「しろうと自然科学者」らしく調べてみると、つららができる原因には3種類あると書かれていました。(1)部屋の熱が外に逃げること。(2)日射。(3)気温の上昇。(2017年2月14日・15日撮影)。
  • つらら01.JPG

  • ☆こちらの建物は温泉施設で、温泉で屋根が温められているようで、屋根の雪はほとんど融けてしまっています。軒先につららができています。「(1)部屋の熱が外に逃げること」が原因のつららのようです。
  • つらら02.JPG

  • ☆建物の屋内の温度が屋根に伝わって雪を溶かして水になり、軒先に流れてきた水が外気温で冷やされて凍ってつららになります。
  • つらら03.JPG

  • ☆こちらは客室の屋根です。屋根は雪で覆われており、やはり建物の屋内の温度が屋根に伝わって雪を溶かして水になり、軒先に流れてきた水が外気温で冷やされてつららになっているようです。
  • つらら04.JPG

  • ☆建物の屋内の温度が屋根に伝わってつららができるのは当たり前の現象と思っていたら、「北海道では新築住宅につららができるとクレームの対象になる」「つららは部屋の熱が逃げている証拠であり、断熱不良が原因の場合がほとんどだから」という記事がありました。建築技術の進歩が、北海道の住宅の冬の光景を変えてきているようです。
  • つらら05.JPG

  • ☆こちらの建物では、屋根の雪が半分ほどなくなり、軒先につららができています。那須高原の気温は日中でも氷点下でしたが、太陽の光を浴びて屋根の温度が上昇しているようです。
  • つらら06.JPG

  • ☆これは、「(1)部屋の熱が外に逃げること」とともに、「(2)日射」による屋根の温度の上昇が雪を溶かして水になり、軒先に流れてきた水が外気温で冷やされてつららになっているようです。
  • つらら07.JPG

  • ☆つららは、かなり大きく成長しています。
  • つらら08.JPG

  • ☆「つらら」の語源は、「つらつら」から転じたもので、「つらつら」とは表面に光沢があってつるつるしたものの呼称だったようです。かつては「たるひ(垂氷)」といったそうです。
  • つらら09.JPG

  • ☆つららは、子どものころは冬の風物詩として当たり前のように見ていましたが、最近は雪のある地域に来ないと見ることができなくなりました。
  • つらら10.JPG

  • ☆春先になると、「(3)気温の上昇」で屋根の雪が融けてできるつららが観察できるようになります。





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    Last updated  2017.02.27 06:00:05
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