日本歯科大が私立歯科大学で最多の受験生を集めた。
◎歯学部ごとの歯科医師国家試験の合格状況などを集計 厚労省・文科省------------------------------------------------------------------------歯学部では 入学定員割れ〔22年度の入学者数は2,173人であり、393名(15.3%)の定員割れ〕 留年者数の増加〔21年度中の留年者数は1,328人(全学生の8.4%)〕 国試不合格率〔22年の国試不合格者数は1,056人(全受験者の30.5%)〕の3要素で状況が悪化しており、大学格差が拡大している。 厚労省は「国試は歯科医師としての資質を判断する資格試験であり、需給対策と結び付けるのは適当ではないが、需給対策の必要性は弱まっている」と解説。 文科省は「平成23年度には当初の削減目標を達成できる見通しだが、学生のレベルは大学で違いが大きく、更なる対策も考慮」として、国試合格率の低い大学に対しては引き続き定員削減が必要との考え方を示唆した。 平成22年度歯学部入学定員は2,566人。 定員を満たしたのは(29大学のうち)18大学であり、11大学は定員割れ(21年度定員割れは12大学)。 実態としては「入学者を確保出来ている大学と、定員割れが深刻化している大学」の格差が拡がっている。※定員充足率(2年連続定員割れ校) 平成21年度 平成22年度 松本歯大 56.3% 43.8%(86人受験・80人合格・35人入学) 北海道医療大 68.8% 50.0% 岩手医大 75.0% 60.0% 奥羽大 55.2% 33.3% 明海大 95.0% 79.2% 日大松戸 96.1% 75.8% 日歯大新潟 59.4% 60.4% 神歯大 86.7% 63.3% 鶴見大 99.2% 59.4% 朝日大 96.9% 82.8% 福岡歯大 97.9% 84.4% 日歯大新潟のみ22年度に改善されている。東歯大、昭和大、日大、日歯大、大歯大は概ね2倍ほどの入試倍率。日歯大が私立歯科大学で最多の受験生を集めた。