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カテゴリ:映画感想
宮沢りえの美しさが際立っていた作品。
キャストは「宮沢りえ」「原田芳雄」「浅野忠信」の三人。 元々舞台劇として井上ひさしが原作の戯曲だそうな…そうだろうなー。 そんな作りだもん。 原爆投下3年後のヒロシマを舞台に、 「生き残ってしまった罪の意識」のために人を愛する事を 否定して生きる娘。 その娘の密かな恋心から生まれた存在である父の亡霊。 ほとんどのシーンが宮沢りえ扮する美津江と父が暮らした家。 後のシーンは回想シーン。 正直な感想を言えば、井上ひさしさんの脚本の舞台劇のままのがよかったのでは? 映画化に当たり、黒木和雄監督が脚本を手掛けたそうだけど、 わざわざ映画にする意味がわからなかった。 原作自体にはもちろん文句はありません。 主人公の頑なな考え方には感情移入できなかったけど、 被爆者である私の父が、あの日の事を話してくれない事を思えば、 ああいう人もいるかもしれない…とは理解できる。 が、映画として見ると飽きっぽい私にとっては、 非常に退屈な映画だった。 映画化に当たり監督が脚本を手掛けたらしいけど、 舞台用の脚本をどう映画に手直ししたのか疑問… でもラストに向かって、恋人を向かえる用意を父と二人でしているシーンはよかった。 食事を作るシーンと言うのは作者のセンスと情緒が要求される。 りえちゃんがささがきをしているシーンが印象的だった。 元々舞台とは知らずに見ていて、 「柱(シーン)がほとんど一つで、舞台みたいな話だなー」 と思った。 もちろん脚本自体はすごくいいし、惹かれるものはあるけど、 なにせワンシーンが長いのなんの… キャストも3人だけなのでほとんどのシーンが会話で進む。 見ながら「これを舞台で見たいなー」と思っていたので、 鑑賞後、元は舞台劇と知って納得。 映画としてはもう一工夫欲しい所なので、私的には50点と言う所かな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月13日 18時24分43秒
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