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カテゴリ:ドラマ
「セーラー服と機関銃」の脚本を書いたいずみ吉弘さんのドラマは結構見てる。
「夜王」もこの人の脚本だったんだけど、 はっきり言ってこの人の書く主人公っていい子過ぎて鼻につく。 最近の裏社会系の脚本を、よく手掛けているようだけど、 その割りにはキャラクター作りが安直と言うか… 行動パターンがすべて読めるので、 拍子抜けしてしまう。 「セーラー服と機関銃」は断然本家薬師丸ひろ子がよかった。 本作は長澤まさみの可愛さを前面に押し出そうというキャラクター作りがアダとなった気がする。 薬師丸の演じた「星泉」は、少女から女への微妙な危うさがよく出来ていて、 それがセーラ服を着た組長のリアルさにつながったように思えた。 本作は、とにかく長澤まさみを可愛く見せる事のみに、 心を砕いた脚本に見えた。 「もういいって、おなかいっぱい」 ていう位長澤「星泉」は可愛かったけど、ただそれだけだった。 やっぱりもう少し、キョンキョンに女としての対抗意識を持つような 少女の女の部分を見せてほしかったし、 ラストシーンは本家通りのキスシーンを再現してほしかった。 あれじゃただのいい子だよ ふとっちょのキャラも安っぽい。 これは緒方拳さんの演技力のせいではなく、あきらかにキャラ作りのミスだと思う。 キョンキョンに拳銃を向けさせずに「行きなさい」 はないやろー。 後の展開がミエミエ。 個人的にはキョンキョンが発砲して、そのピストルを自分で持って自殺に見せかけるというパターンの方が私好み。 キョンキョンもなんか悪女の魅力があのシーンでぶち壊しになった感じ。 なんかみんないい人すぎて共感出来ないうちに終わってしまった。 この人、クサイ涙を誘う話を書くのは上手いと思うんだよね。 でも裏社会なんだから、もう少しダーティーの中の寂しさみたいなものを見せてほしいんだよね。 これじゃ8:00から始まるドラマを見てるようだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月24日 23時28分09秒
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