お買い物の神様改め「酒と音楽と映画の神様」

相方の会社が飲み会旅行だと言う、主婦にとっては
ワクワクラッキーデーなのに、
私は飲みにも行かずPCに向かっている。
なぜなら、昨年から始めたナノ祭の季節だから、
やる事が山積みなのだ。

●ナノの大将
何度か日記に書いているけど、
大将は
ナノという
団体を立ち上げている人で、
ご自身がダンスのインストラクターなので、
三郷市を中心に地域のイベントに参加している人だ。
今から約11年前、大将には人生の転機があった。

それまで大将は、社交ダンスの講師をしていた。
今でも私が一目見て惚れこむほどのオーラを発している人で、
この人のドラマを作る時は、
絶対大将役は「夏木マリ」さんでやって欲しい！
と思うほど、一般人とは違うオーラを放出している。
そんな大将を変える人生の転機…

当時23歳だった、最愛の息子マー君の事故…
それは、大学を卒業し、今日から社会人として就職した
歓迎会の夜の出来事だった。
マー君が川に落ちて病院に運ばれた。
生と死の間を何日もさまようマー君を家族は付っきりで看守った。
その甲斐あって、マー君の身体は回復する事が出来た。
でも…マー君には高次脳機能障害という、記憶の障害が残り、
社会復帰は無理だとお医者様に断言された。
この辺りの事は大将の旦那様のHPに詳しく記されている。


それから大将の生活は一変した。
色んな場所で、色んな場面で、
この高次脳機能障害が、身体的な障害のある人に比べて、
全然認知されていない事により、
この病気と向き合っていく上で、
問題が山積みであることを痛感した。

その頃の大将を私は知らないけど、
大将の心の闇は、とても深いものだったに違いない。
でも大将は負けなかった。
ダンスのインストラクターである大将は、
ダンスを通して健常者と障がい者が一体となって楽しむ事の出来る
「人の輪作り」を目指してきた。

悲しいけど、一般的に知的障害の子供達は、
免疫力が弱く、
医学が発達している今でも肺炎やその他の病気から
長く生きられない事が多いらしい。
だから、大将は、少しでも
彼らといっぱい想い出を作りたい、作ってあげたいと思った。

●ナノの事
ナノは、ダンスのインストラクターである大将が、
ダンス活動を通して、
地域、障がい、年齢の枠を越えて、
人の輪作りを目指している団体だ。
今は主に、ヨサコイで地域の活動に参加している。

●ダンスチーム「トライ」
ナノのダンスチームは、
イベントごとに、大将が教えているいくつかのチームが
集まって構成されている。
トライは、障害しゃとそのお母さんとお手伝いをしている人で
構成されているチームだ。
トライのメンバーは、稽古場に来るのが楽しくて仕方ないようだ。
地域のダンスイベントにも積極的に参加している。

●障がいをさらす
障がいのある家族達は、障がい者本人を隠したがる。
ナノのメンバーも最初はそうだった。
でも、隠していても誰にも何も伝わらない。
大将は高次脳機能障害の息子、マー君をどこにでも連れていく。
ナノのダンスチームは、健常者、高齢者、障がい者で構成されている。
彼らを見てもらう事によって、
何かを感じて欲しいと大将は思っている。
でも、その行為を「彼らを見世物にしている」と言う人も多い。
彼らが見世物に見えるかどうかは、
自分の目で確かめればわかることだ。

●ナノの写真
私は2年ほど前から、ナノの写真を撮っている。
素人写真だけど…でもナノの写真を撮れるのは、
私しかいないと根拠のない自信がある。
大将が作ろうとしている彼らとの想い出…
ナノで踊っている子供達が「見世物にされている」かどうかは、
写真を見て判断してほしい…
あの笑顔が見世物に見えるなら、
私の彼らに対する想いが足りないのか、
見る人が彼らを「見世物」としか思っていないのだろうと
私は思う。

●ナノ祭
ナノ祭は昨年から始まった。
ナノは原宿スーパーよさこいや他の地域のイベントにも参加するが、
障がいを持つ彼らや高齢者で構成されているチームには、
三郷から離れて過密スケジュールをこなすのは困難だ。

「でも、稽古場の雰囲気をそのままに、
なんとか舞台にできないものか…」

「日頃ナノでやっている活動を伝える術がないものか…」

「彼らの笑顔の写真を見てもらう場を作りたい」etc…

大将のそんな想いから始まった。


●お待ちしています。
2007・12・9（日）
場所：三郷文化会館大ホール

開場：12：30　開演　13：00
ロビー開場：11：00　笑顔の写真展　即売会
チケット　1000円


私はこの日、ロビーでアロマグッズを売っています。
なのでずっとロビーにいます。
彼らの舞台を見たい人、
彼らの笑顔を見てくれる人はぜひ三郷まで足を運んでください。
多分ロビーで一番エラソーにしているのが私です(^^;;
気軽に声をかけて下さい。