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テーマ:最近観た映画。(39833)
カテゴリ:五社英雄
「鬼龍院花子の生涯」を見たのは3、4回目位だけど、
今回初めて「鬼龍院花子の生涯」である所以がやっと理解できた気がする。 仲代達也演じる鬼政の生き様を、 夏目雅子演じる松絵の視点で描いた話なのだけど、 うーん、はやりこれは花ちゃんの生涯だよなー。 あ、私、ブログにあらすじを書く親切な人ではないので、 あらすじはこちらをどうぞ。 最初に見た頃は、夏目雅子のあの台詞がかっちょいいとか、 そういう軽い感想だったのだけど、 大人と言える年になって、 この映画を見ると、 鬼政の親としての心情が嫌になるほどよく出ている脚本だし、 養女の松恵に対しては、レイプしかけるほど 屈折した愛情を持っていて、 逆に血の繋がった花ちゃんには、 松恵とは違う親の愛を感じる事が出来る。 この政五郎って人は、 本当にハチャメチャなエゴイストだけど、 松恵の旦那が言っているように、 「あの人には飾りがない。ひたむきで純粋で…だから強い」 そう、そういう人なんです。 こういうヤツが自分の親だったら大変だと思うんだが、 見ていて思ったのは 「うちの姑みっちゃんとそっくりや!」 家を出て別の場所で暮らしている松恵が高知に戻っている事を 子分に聞かされた時は、本当は知らなかったくせに 「そんな事わかっちゅー」と答えてしまう。 あー、この辺の独占欲…うちのオヤジとそっくりじゃ 今回改めて見て思ったのは、 夏目雅子の魅力を引き出したのは、 五社さんの撮りかたも本人の努力ももちろんあるけど、 子役時代の仙道ちゃん(緒方直人の奥さんです)の力が大きいと思う。 仙道敦子の目力と、演技力は、改めてすごい!と思った。 この映画はそれぞれのキャラクターがよく描かれていて、 五社映画の見せ場である女の戦いに、 せつなさが加わって、脚本はもちろん、 撮り方、役者の演技、どれをとっても非の打ち所がない。 こういうのを「エンターティメント」と言うのだろう と改めて思った。 好きなシーンとか台詞とかもノートに抜粋したので、 また次回アップします。 鬼龍院花子の生涯(DVD) ◆20%OFF!ぐるぐる王国 楽天市場店 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月06日 10時32分41秒
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