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テーマ:最近観た映画。(40112)
カテゴリ:この季節におすすめの映画
オリンピックで盛り上がっている今日…
でも私にとってはオリンピックよりも「原爆祈念日」だ。 NHKの長崎の慰霊祭ではやはり今年もセミが泣いていた。 そして夾竹桃が咲いている。 セミの声と夾竹桃から連想するもの… 「夾竹桃の花咲くたびに」 このタイトルをみて何かを感じた人は、 きっと長崎に産まれた人だろう。 「夾竹桃の花さくたびに」は、 私が中学校位の時の8月9日の登校日に 使っていた原爆読本のタイトルなのだ。 この日は長崎の子供は登校日で、 原爆の映画を見たり、話を聞いたり、 「夾竹桃の歌」を歌ったような記憶がある。 あの頃は 「この暑いのに登校日なんてうざいなー」 といやいや学校にかよっていた。 医学部にかよっていた、私の叔父にあたる人もあの日18歳でこの世を去った。 自慢の息子だったはずなのに、 おばあちゃんはきっと無念だっただろう… そんな家族を持ちながら、 この特別な意味がある登校日を人事のように 「面倒な日」だと思っていた私は、 なんて不届きな子供だったのだろう… でもおばあちゃんも当時6歳位だったはずのうちの父も、 あの日の事は話してくれた事がない。 生きている被爆者がだんだん年をとっていく事を思えば、 長崎に産まれたものとして「知っている、伝えて行く」義務を感じはじめ、 あの日の事を父に聞きだそうとするのだけど、 どうもその口は重い。 最近、スティーブンオカザキという人の 「ヒロシマ・ナガサキ」というドキュメンタリー映画を見た。 被爆者の証言やアメリカ人の証言を元に構成されている。 それを見て被爆者達の話を聞いていると、 父が今でもあの日の事を語りたがらないのは なんだかわかる気がする。 ヒロシマナガサキ(DVD) ◆20%OFF!ぐるぐる王国 楽天市場店 父は去年咽頭癌から復活してその後「異形成症候群」という 血液の病気になった。 放射線治療の後遺症のような事でもなりやすいらしいのだが、 映画の中でも被爆者の症状として 「流産しやすい」とか色んな症状があげられている中で 「白血病になりやすい」というのもあったから、 父の病気は癌のせいかもしれないし、 原爆のせいかもしれない… 映画の中でも8月6日、8月9日がなんの日だか 知らない世代がほとんどだった。 でもこの事はもっと真剣に伝えて行くべき事じゃないかと 夾竹桃の花咲く頃になるといつも思う。 だいいち長崎と広島だけが登校日なのはおかしい。 日本国民として知っておくべき、伝えるべき事だと思う。 両方の日を登校日にするのは大変なので、 例えば終戦記念日の8月15日を登校日にするとか… この時期になると、いつもそんな事を思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月09日 11時48分18秒
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