お買い物の神様改め「酒と音楽と映画の神様」

脚本：坂元裕二
代表作に東京ラブストーリーがある坂元さんは、
数々の脚本を手掛けているけど、
個人的には何年か前に、
織田裕二主演の「ラストクリスマス」でこけてから
「ああ、終わったな…」
と思った脚本家の一人。

センスも実力もある人なのに、
バブルをひきずった世界観で、最近は中々ぱっとしないな
と思っていたけど
「Mother」は、倉本聰を思わせる上質な世界観で、
よかったと思う。
やっぱり実力のある脚本家が本気でいいドラマを作ってくれないと
ドラマなんか見なくなってしまうもんね。


近頃は、親が幼稚すぎて信じられない事件が多いので
内容的にもタイムリーで深いと思う。
この手のドラマは脚本が下手だと、
只の話題作りの暗いドラマになりがちだけど、
坂元さんは実力のある脚本家なので、
安心して見れる。
ただ１話の最初は、丁寧に作り過ぎて若干、
忍耐も必要だったけど、描写が上手いし、役者さんも魅力的なので、
たまにはこういう世界観のドラマもいいと思う。


この役に松雪を抜擢したセンスはすごい
あの子役は上手いとは思うけど、嫌いなタイプ (基本的に私は子役が嫌いなのだ)
田中裕子さんを久々に見たけど、
綺麗じゃないのに、存在感がある役者さんですね…

重いけど、今後が楽しみなドラマ。