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テーマ:今日の出来事(292856)
カテゴリ:東京VS九州(福岡・長崎)
今年は父の初盆だったので、
生まれ故郷の長崎でお盆を過ごしました。 葬儀の時からお世話になっている 長崎の「公善社」さんのご厚意で、 船を用意して頂きました。 今年はさだまさしさんのお父様の船も出ていて、 すごくりっぱな船だったようです。 精霊舟は、よく灯篭舟と勘違いしている人が 多いのですが、 これは長崎っ子としては絶対許せない事なのです。 さださんのヒット曲「精霊流し」を聞くと、 厳かなイメージで見に来る人が多いようですが、 長崎の精霊舟はほとんど「神輿」に近いです。 爆竹や打ち上げ花火をばんばん鳴らしながら、 ゴールに向かいます。 この爆竹の派手さが供養に対する心意気なのかもしれません。 コンビニには普通に耳栓が売ってあります。 子供やペットの船は一人か二人でかつげる 小さい船が多いのですが、近頃は核家族化が進んで 小さい船も多くなったようです。 うちも私と弟と私の相方の3人で送りだしました。 公善社さんの用意してくれた船は、 「とりあえずサービス」的な船ではなく、 船の周りには、父が好きだったカントリーミュージックの 歌詞が貼られていて、 黒のテンガロンハットとギターもわざわざ作ってくれたみたいで、 すごく父らしく、心のこもった船で感激しました。 ここまで書くとなんだか倉本聰チックで 「泣ける話」のようですが、 申し訳ないですが、それで終わらないのが私達です。 公善社さんの前で担当の人や社員の人達が打ち上げ花火を あげてもらい、 弟と相方が担ぎ手。 私は爆竹担当です。 さださんの船と同じ見せ場時間(19:00)に行くと混むので、 小さい船は16:00頃スタートするのが多いようで、 私達もまだ明るい中を爆竹を鳴らしながら進みました。 小さいので身動きがとりやすく、 疲れるとバス停に座ってビールを飲んだり、 思いのほか早く着きそうだったので、 爆竹消費のために、ゴール前でしばらく待機し、 人数が少ない船が来ると、 応援と称して爆竹を鳴らしたり、 長崎っ子には通例行事である、 警備の準備をしている警察の方に爆竹を投げたり、 結構やりたい放題やってきました。 きっと父も喜んでいると思います。 「泣けるお話」を期待した人には悪いですが、 これが長崎流のお別れです。 さださんの歌は、当日の遺族の気持ちを よく表していると思います。 ネットを見ると 「お祭りではないのではしゃいではいけないのでは?」 などと書いてあったりしますが、 それは余計なお世話と言うものです。 精霊流しはある意味祭だと思います。 だって船を送るまでの時間に はしゃげばはしゃぐほど、 帰り道のテンションは寂しい気分になりますから… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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