さて、なんとか決勝戦に進むことができました。
この頃になると注目をうけるようになり、色々な人から話しかけられました。
柔道をやっているのか、普段はどこで稽古をしているのか、
なぜ道衣のズボンが「小室」って書いてあるのか。。。
またアブソの準決勝では、レーヴィ級準決勝の相手のチームの人達も
「☆おかもー☆さんファイト!!」
「袖車いけますよ!!!」
と応援してくれるようになったり、ものすごく励まされました。
この大会には無所属で出場し、
初めは端の方でこっそりとストレッチをしていたくらい孤独だったのに、
今では大勢の人が応援してくれています。
また、レーヴィ級の準決勝の相手だった人からは
ウィダーインゼリーみたいなものも譲り受けました。
「僕が決勝まで行ったら飲もうと思ってたんですけど、良かったらこれ飲んで頑張ってください!」
とても嬉しかったです。
またもや、やる気が出てきました。
この頃には仕事の疲れなんか吹っ飛んでいました。
さて相手ですが、レーヴィ級もアブソルート級も同じ人でした。
僕とまったく同じ立場で、両方の階級に出て、1度も負けずに勝ち上がってきたのです。
余計に負けられないといった気持ちになりました。
まずはレーヴィ級から。
相手は手足がもの凄く長くて、三角絞めが得意な選手です。
もちろん僕の投げは警戒されており、組むなり引き込みに来ました。
寝技になって感じたこと。
申し訳ないですが、組んだ感じが今までの人と一味違いました。
これまでの試合は、ポイント取られても取り返せばいいや。
てな感じで余裕がかなりあったのですが、
この人からはそう簡単に1本やポイントを奪うことはできない。
直感ですが、この人からは絶対にポイントを取られたらダメだという感じがしたのです。
下からスパイダーガードやデラヒーバ(だと思う。。)で攻めて来ました。
あやうくバックを取られそうなのが2回ほどありましたが、
僕もうまくカラダを入れ替えて防御します。
序盤は相手のペースで試合が進み、どんどん膠着していきました。
しかし、相手もこれまで何試合もしてきていて疲れていたのでしょう。
そのうち掴まれた袖も切ることができるようになり、徐々に僕のペースになってきました。
袖車絞はもうバレバレですし、相手の手足が異様に長いので、
クロスガードの状態からは極めることが難しいです。
仕方なく作戦を変えて、パスガードを試みることにしました。
もう少しでパス成功ってなのもありましたし、中盤以降は結構攻めたんじゃないかと思います。
結局そのまま試合は終了し、ポイント0-0、アドバン0-0でレフリー判定にもつれ込みました。
レフリーが両者の手を持っています。
・・・・・うぅ・・・・・緊張するぅ・・・・・・・・・・・・・・
少し間がありましたが、結局挙がったのは。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
僕の方の腕でした!!!!!!!!!!!
やったーーー!!!!!!
優勝だーーーー!!!!!!!!!!
心の底から嬉しかったですね!!!!!
久しぶりに優勝という気分を味わうことができましたww
レフリーの方いわく、甲乙付け難いけど、最後のパスがアドバンに近かったということで
僕の方を挙げたそうです。
とりあえず、レーヴィ級のほうは優勝することができましたww
次はアブソルート級です。
相手は雪辱に燃えていますww
しかし、僕の方も負けるわけにいきません。
先程の試合ではすぐに引き込んできたので、それを防ぐためにどうするか。
これを対処しないと始まりません。
まったくの思い付きでしたが、ある作戦に出ました。
それは組んだ瞬間に相手が引き込みに来るところを、カウンターで投げるというものです。
試合が始まるなり、相手は先程の試合と同じように極端に低く構えてきました。
投げを警戒しているのでしょう。
お互いになかなか組み合わなかったのですが、ここで僕がフェイントを入れました。
相手は引っ掛かり、すぐさま組み付いてきました。
しかし僕は組み際の技が得意中の得意ですww
見事に大外刈りで投げ(しかも、ヤァーという気合付きw)、2ポイントゲット。
そのまま相手のガードをかいくぐり、思い切り相手の頭の方に回って、
上四方固めのように押さえ込みました。
パスガード成功で、3ポイントゲットですww
そのあとはしばらく押さえ込みました。
相手がそこから脱出して立とうとしてきましたが、またもや組み際の小外掛けで倒します。
しかし、これは場外でポイントならず。
試合場真ん中から仕切り直しです。
このあとは刻々と時間が過ぎていき、相手はスパイダーガード、僕はパスガードを狙っていきました。
ラスト1分を切ったところでしょうか。
立ち姿勢から、今度はうまく引き込まれてしまい、組み際の投げ技は失敗に終わってしまいます。
この時点では僕が5-0でポイントリードしているので、相手はもう1本を狙いにきます。
僕も様子を見て1本やパスガードを狙っていたのですが、相手の長い手足に捕まってしまい、
三角絞めの体勢に入られてしまいました。
この頃には残り時間はあとわずかです。
最初は入ってなかったのですが、徐々に絞めが入ってきて苦しくなってきました。
やばいっ!!やばいっ!!!!
僕は絞め技では絶対に参ったしません。
これは高校の監督の教え(!?)でもあります。
怪我するわけじゃないし、参ったするくらいなら落ちた方がいいだろ( ̄o ̄;)
こんな感じで思っていました。
しかし。
しかしですね!??
今日はカミさんが応援に来ているじゃありませんかΣ( ̄口 ̄;;
落ちた姿はさすがに見られたくないだろぉ( ̄Д ̄;)
どうしよう。タップしちゃおうかな。。
我慢しようかな。。。
そんなことを考えていたら、レフリーが試合を止めました。
んん!?
見込み1本か!??
結局はそうではなく、タイムアップだったようで、なんとか5-0で勝つことができました。
相手の人はもの凄く悔しそうにしていました。
僕ももの凄く嬉しいという感情はありませんでした。
なぜならあと10秒あったら、おそらく落ちていたからです。
よく試合に勝って勝負に負けたという言葉を聞きますが、まさしくそんな感じでした。
まあ、でもそこはB型単純人間。
両方とも優勝したんだなとか思ったら、嬉しくなってきてしまいました(*´∀`*)
しかも、柔道をやっているとはいえ、階級別と無差別級の2階級制覇ですwww
内容もたしかにあるかもしれませんが、やはり優勝は嬉しいです。
最後に表彰式でレーヴィ級、アブソルート級の優勝の賞状をいただきました。
そして主催者の方から青帯の認定を受けることもできました。
これでようやく白帯からステップアップすることができ、目標も見事に達成ですww
そのうち青帯を手に入れて、プロフの画像にしようかと思います(^^)v