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カテゴリ:ビジネス
前回に引き続きCSR(企業の社会的責任)についてです。
今回は本題に入ります。 私は基本的に企業活動というのは利益を最大化するために、 顧客に分かりやすいメリットで訴求し、 分かりにくい部分で不利益を与える行動がよくあるように思います。 最近気になるのがカロリー0商品に含まれる合成甘味料です。 アスパルテームは副作用を軽視して政治的圧力を用いて 合法化された疑いがあるという話もあります。 http://www.thinker-japan.com/aspaltame.html このような高度技術を使った製品は情報の不透明性を活用し、 顧客に分からないような不利益を隠匿して商売するケースがよくあります。 そんなこともあるので、企業と顧客が共生できるような仕組みとして、 CSRに期待してまして、 一時期はCSRファンドの創生を考えてたときもありました。 前置きが長いですね。 まずCSRって具体的に何?ということなんですが、 簡単に言うと、よいことならなんでも!と森さんは言います。 環境活動、掃除、植林、寄付、支援などです。 こういった活動って、企業にとっては単にコストがかかるだけでは? と一見思いますよね。 私もCSRとは、企業には間接的な僅かなメリットのために 無理に不利益なことをさせる仕組みと思ってました。 しかしです。森さんのお話を聞いて最も希望を感じたのは、 ☆顧客や社会への貢献は企業の長期的な利益になる☆ という事なんです。 CSR活動が企業の利益になるなら、 わざわざCSRやってよね~と圧力かけなくても、 企業が自発的にやってくれるわけです。 本当にそうなのでしょうか? どうも本当のようなのです。 簡単に言うと、利他の精神は企業のためにもなるということなんです。 いくつかの例を挙げてくれました。 例えば、社是として社会貢献を掲げている三菱本社です。 ・岩崎小彌太 三菱本社4代目社長 三菱の三綱領 http://www.mitsubishi.com/j/history/series/koyata/koyata16.html 1. 所期奉公 (社会貢献) 2. 処事光明 (フェアプレイ) 3. 立業貿易 (グローバルな視野) ・和菓子業界 また、和菓子業界には優れたCSR企業が多いということです。 日本の伝統的な経営哲学が残ってるからでしょうか。 CSR活動をしっかりした会社が、顧客に愛され、 長く続いているのかもしれません。 たねや 近江八幡 ここのさつまいものお菓子は大大好きです! よもぎもちの原料であるよもぎ栽培の手伝いから始まり、 様々なCSR活動をしています。 近江商人の「三方良し」の精神が貫かれているのでしょうか。 http://taneya.jp/home/ 柏屋 郡山市 第三回CSR大賞 地域の子どもたちから詩を募り、 それを児童詩誌で地域に広める「青い窓」という活動をしています。 http://www.aoimado.jp/contents.html 六花亭 帯広市 児童詩誌や六花文庫などで地域に密着した文化活動を行っています。 http://www.rokkatei.co.jp/cultual/index.html 柳月 北海道音更町 5つの誓いの中で、地域社会への貢献を掲げています。 http://www.ryugetsu.co.jp/about/index.html またこれは企業ではないのですが、二宮尊徳の例です。 ・二宮尊徳 農業コンサルタント第一号ということですが、 関東の多くの斜陽化・荒廃化した農村を立て直す大きな成果を残しました。 そんな尊徳の教えとして、タライの水というのがあり、 利他の精神を教えています。 水に浮いているものを取ろうとすると、縁に跳ね返って向こうに行く。 向こうにやると、跳ね返ってこちらに戻ってくるという現象に例えています。 そして最後にオススメしていた会社が、石井造園です。 横浜市 石井造園 http://www.ishii-zouen.co.jp/local.html 売り上げ二億円足らずの小さな会社ですが、 中小企業でも大きな意味があるという例です。 「後でばれてかっこ悪いことはしない」という考えを徹底しているのですが、 社長が面白い事を言っています。 社員にいいことをさせていれば、 悪いことをしなくなるのだそうです。 また、社員にプライド、やる気が生まれたそうです。 こうして会社のブランドイメージを高め、 士気高揚に成功しているようです。 以上のような利他の精神は中村天風も同様のことを言っていて、 他者を分け隔てなく愛し、貢献する欲求を最大限に燃やすと 自分も幸せになると教えています。 (参考) 天風の教えを基に作成した人間の4つの欲望 企業としても、人としても、利他の精神を貫くことは 決して不利益ではなく、長期的に利益をもたらすというのは、 こうしてみると大変説得力があるように思いました。 ごめん・ありがとう講座シリーズ CSR(企業の社会的責任)初級講座 <商品企画力・販売戦略養成講座> 南国市地域雇用創出推進協議会 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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