世界遺産「黄龍」登山
九寨溝から一山越えて、四川省松潘県の東、約35キロの所に位置する黄龍入口に、9:45到着した。ここは、歩いて登る人の登山口。私たちは、ロープウェイに乗るので左側下1キロ先の乗り場に向かった。2006年8月にロープウェイがオープンし、ラクになった。海抜2900mの地点から3400mの山上までたった7分で着くその寸前に車内から下方をパチリ。下を見ると恐いほど急な斜面だ。山道ではなく、調えられた桟道を2キロ程歩くのである。新しい桟道を造るために中国の若者たちが監督らしき人に叱られながら、働いていた。歩きやすくて本当に感謝だ。そんな陰での仕事があって観光客は助かっている。ゴミを拾う仕事の人もいて、山はとてもきれいだし、トイレもそこそこの場所に設置してあり、そこにも係の人がいて、掃除が行き届いていた。確か「富士山」は、ゴミの多い山と酷評されて世界遺産にならなかったような・・富士山にロープウェイがかかるなど、とても考えられないが、世界遺産にしたいのならば、日本の行政は中国を見習うべき点もある。途中、展望台から、あの峠から眺めた雪宝頂が美しく見えた。中国では、天の東西南北には4龍がおり、中央を守っているのが黄龍だ。標高5,588mを誇る岷山山脈の雪宝山の渓谷では、黄金で全身をまとった黄龍が天に昇るという言い伝えがある。その麓にある目的地ビューポイントである黄龍「五彩地」まで歩く。