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2010年07月19日
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テーマ:韓国!(17288)
カテゴリ:
朝から、景福宮(キョンボックン)へ。
中に入ると、石畳がガタガタ。
「日本だったら、ピシッと並べるよね~」とママン。
私も不思議に思ってたら、ガイドさんが説明してくれた。
「これはわざとデコボコにしてあるんですよ。
 デコボコだと、下を見て歩かなきゃいけないでしょ?
 民が、『下を見てください』ってメッセージにしたんです。
 偉い人に、下、即ち下々の民を見て政治をしてくださいって言ってたんですね。」
なるほどー。
「昔、朝鮮は、両班(りゃんばん)という人たちが支配していました。
 この景福宮という宮殿は、両班の上の王様が住んでいました。
 下々の民は、農作業とかで忙しいから、お茶碗を持ってかきこんで食べますよね。
 両班たちは、忙しくないから、ゆったりと食べます。
 それで、お茶碗を持つことは下品とされたのです。
 両班文化と呼ばれています。」
へー、そうなんだ~。
「日本ではお茶碗持っていいけど、朝鮮はお茶碗を置いて匙で食べるのが普通なんだよ」って昨日お祖母ちゃんが教えてくれたっけ。

さて、交替式を見る。
始まる前、お祖母ちゃん足が悪いので残して、ママンとダッシュで本殿を見に行く。
んで、始まってまず遠目に見たのが、コレ。

景福宮 交替式 遠目
 おお~、派手な衣装なんだな~。
 原色系だ~。

ママンとダッシュで、お祖母ちゃんの所に戻る。
そうしたら、こんな感じだった。

景福宮 交替式 近景
 おお~、チャングムに出てくるのと同じような格好してるー。
 ママンは、目をキラキラさせて見入ってる。
 おばちゃん連中は、皆そんな状態(笑)。
 太鼓に合わせて、動いていきます。

景福宮 交替式 立ってるとこ
 結構近くで見たんだけど、携帯だと遠く見えるな~。
 ガイドさんが、「偉そうに見えるけど、背の高くてカッコイイ兄ちゃんが選ばれてるだけですよ~」と言っていたw
 確かに結構カッコイイ人ばかりだった。

交替式を見終わってから、宮殿の後宮やら寝殿やらを見て回る。
「あの背の高い建物は、宴会場です。
 階段は、下を見ないといけないから、普通王様は上りません。
 何故階段を登るような建物を作ったんだ?と、建築家に訊くと、
 『雲の上に居るような気持ちで、宴会を楽しんで頂きたいからです』と答えました。
 それで王様は納得されて、そこを使われるようになったのです。」
とガイドさんが説明。
なんか池の説明もあったけど、忘れちゃった( ̄▽ ̄;)ゞ
庭は、日本と違って、あまり手入れがされてません。
韓国では、自然は自然のままで楽しむものだという感覚なんだって。
なので、庭も自然のまま置いてある感じになってるらしい。

建物は、どこもオンドル(床暖房)がついていて、床が高い。
「韓国の冬は寒いです。冬は-19℃位になります。
 それで、オンドルで暖を取るようになりました。」
ガイドさんが説明する横で、お祖母ちゃんが教えてくれた。
「日本と違って、建物が土で出来てるでしょ?
 こっち(大陸)は、湿気が少ないから、その方が夏涼しく冬あったかいんだよ」
でも、お祖母ちゃんも意外だったらしいのが、韓国にも梅雨があること。
「北朝鮮とか満州には梅雨がなかったからねぇ。
 日本に帰って、何が一番きつかったって、梅雨だねぇ。
 ムシムシして、暑い。あれが一番こたえたよ」
そうなんだ~。
「雪もね、日本のは水気が多くて、ベチャベチャでしょ。
 こっちのはね、水気が少なくて、サラサラなんだよ。」
じゃあ、雪だるまとか作れなかったの?
「水を少し加えて作ってたよ。でも小さい子には難しかったね。」
そうなんだ~、日本では誰でも作れるのにねぇ。
お祖母ちゃんは、あまり昔のことを喋らない。
ママンでさえ、聞いたのはここ最近のことらしい。
私は聞きたがるから、色々話してくれるけど、自分からは話さない。
韓国に来てから、ちょっと自分から話すことが多くなった。
やっぱり、思い出すことがあるのかな。

お祖母ちゃんが、バスの中で言った。
「韓国に来てから思い出したんだけどね、『トラジ』って食べ物を昔食べたんだよ。
 学生の時、朝鮮人の子のお弁当に入っていた、ゴボウみたいな煮物でね。
 なんでも、『トラジ』っていうのは、『桔梗』のことらしいんだけど…。
 家庭料理ではよく食べるものだったみたい。
 こっちの人も食べるのかね?
 また食べたいなぁって、思ったよ。」
へー、そうなんだー。
この『トラジ』、何故私も名前を覚えていられたかというと、家のすぐ近くにある韓国料理屋の名前が「トラジ」なのだ。
んで、その名前が「桔梗」って意味だったことも、初めて知った。
あの根っこって食べれるんだねぇ。知らなかったよ。
そういえば、ガイドさんが言ってたな。
「日本の国花は、桜ですね。韓国の国花は、槿(ムクゲ)なんですよ。」
そうなのかぁ。
地味な花だと思ってたけど、韓国の人は好きなのね~。
派手な色使いのイメージだったので、なんかすごく意外でした。


門から出ると、大統領府の近く。
「ここの坂をずっと行くと、大統領府の建物があります。
 そこに行ってから、カフェでゆっくりしましょう」
と言われ、歩きだす。
そしたら、お祖母ちゃんが歩きたくなさそうな顔をした。
私もママンも、出来れば大統領府に行ってみたかったけど、また機会があるだろう。
近くのカフェでお茶することに。
私は花梨(マルメロ)茶、お祖母ちゃんは柚子茶、ママンはキウイジュースにすることに。
私のとお祖母ちゃんのはホット、ママンのはアイス。
花梨茶、甘くて美味しかった♪
でも、ママンのキウイジュースは、皮をむいて丸ごとジュースにしたもので、すごく美味しかった!
クセになりそう緑ハート
ちょっとしてから、一緒のツアーで、おばあさんがいるグループもお店に入ってきた。
多分、しばらく歩いたけどかなり距離がありそうだったから、引き返してきたって感じ。
お祖母ちゃんは、行かなくて良かったーって顔をしていた(苦笑)。


その後、バスで移動。
仁寺洞(インサドン)という商店街みたいな所に行く。
なんかお土産屋さんみたいなお店や、食べ物屋さんが軒を連ねる。
狭い道なんだけど、賑わってる。市場とはまた違う感じ。
「お餅とかクルミ饅頭なんかがオススメですよ~」とガイドさんが言っていた。
早速、クルミ饅頭を買ってみる。
クルミが半分、ゴロッと入った、二口サイズぐらいの餡入り饅頭。
1個なのかと思ったら、ザバザバッと紙袋に入れてくれてびっくり。
アツアツで美味しい。
特にママンはいたくお気に召したようで、「お父さんへのお土産に置いとく!」と言って、大事そうにしまっていた。
(この翌日、飛行機の機内食にクルミ饅頭が出てきてびっくりした。ママンが喜んでた。)
お餅屋さんでは、おこわやお餅、モチモチ食感のカステラなんかが売っていた。
ちょっと油っぽいかな~?
でも、カステラはすごく美味しかった。
あったかいうちが美味しい。(翌日になるとパサパサして不味かった。)
いろんな木の実が載ってた。

後ろから声をかけられる。
「お客さん、これスゴイよ~。
 蜂蜜の塊を伸ばして、2本が4本、4本が8本…最後は16384本になりまーす♪
 ちなみにコレは、丸覚えー。日本語喋れないー♪」
って二人でパフォーマンスしてるお菓子屋さん。
ギャグを言って、「あ、すべった?」とか言ってるから、ホントに日本語上手って思ってしまった。
それが、済州島に行った時に、店員さんが居なくて買えなかった宮廷菓子のお店でした。
白い細い糸の中に、くるみとか松の実なんかを砕いたものをくるんだ、「龍のひげ」なるお菓子。
試食してみると、サクッとしてるけど、スーッと溶けちゃう。
「買う!」と即決して、2箱買った。←もちろん自分家用。
もっと買っても良かったかも…。
冷凍にしても美味しいらしい。

お祖母ちゃんは歩き疲れたらしく、石のベンチ(?)に座ってしまった。
私は二人を置いて、一人で散策へ。
石屋さんを見つけて、入る。
おお、なかなかの石が揃ってるじゃん♪
ロードクロサイトにラブラドライト、翡翠にシトリン…。
その中で、吸い寄せられたのが、プレナイトのペンダントトップ。
シルバーだとお店の人が言っていた。
ただね~、メレカットのジルコニア(ダイヤだと店員さんは言ってたけど)が上に付いてるんだよね~。
プレナイトは綺麗だったけど、少しクラックもあったし。
値段を聞いて迷ったので、買うのを止めた。
石とは一期一会。
でも、迷った時には止めておけ。というのが、私の信条。
その時にはかなり心惹かれたけど、止めといて良かった気がする。
私の場合、ペンダントって、あんまり使わないしね。
でも、なかなかオリジナリティあふれるものが色々あって、楽しかった。
ただ、店員さんがラブラドライトのことを知らなかったので、私がつけてる石を見せて、「同じ石。ラブラドライト」と言うと、一生懸命覚えようとしていた。
他の国では違う名前なのかな…?
けど、英語ではLabradoriteって書くし、多分合ってるんだと思うんだけどなぁ。

この後、ツアーの待ち合わせ場所へ。
すぐ真ん前がフェイスショップだった。
そこでガイドさんが、「日本のお客さんに人気があるのが、こんにゃくスポンジ。肌がつるつるになりますよ~」と教えてくれた。
5個入りのしか置いてなかったんだけど、1個だけのが欲しくて、店員さんに話しかける。
でも、「1個」と言うと、5個入りのを1つ持ってくる始末。
困って、ガイドさんに訊くと、韓国語で言ってくれて、1個だけのを出してもらってくれた。
んで、購入。
楽しみ♪


その後、東和免税店へ。
たいしたことない。
ここでは特に試香もせず。
だって目新しいものがなかったんだもんー。

お昼、明洞の参鶏湯(サムゲタン)のお店へ行く。
というか、タクシーに乗ったら、日本語が通じなくて、地図見せても分かってもらえず、閉口した。
仕方ないので、ロッテホールだったかな?そこに連れて行ってもらう。
英語なら通じたんでね(^^;)
料金はまあ、ガイドさんに聞いてた程度だったので、良心的だったのかな。
それからまた、結構歩いた。
お祖母ちゃんが、もうそろそろ嫌~って顔をした頃に、やっと着いた。
明洞でも、端っこの方のお店。
参鶏湯は、ママンが今回どうしても食べたかったんだって。
ぐつぐつ煮立った石鍋に、やわらかく煮込まれた鶏が1匹丸ごと入ってる(一人分だよ)。
鶏の中には、餅米や高麗人参、ナツメ、勝栗、ギンナン、ニンニクなんかが入ってた。
薬膳料理って感じ。
白く透き通った湯(タン;スープのこと)に、しっかり出汁が出ていて美味しい。
ニンニクを丸ごとポイポイッと入れて、キムチを食べつつ食べるのが、韓国流らしい。
あと、青トウガラシに辛子味噌をつけながら、ボリボリ食べてた。
少し真似したけど、辛い!
参鶏湯自体はやさしい味なので、食べやすかった。
でも、中の勝栗とか高麗人参は薬臭いー。漢方薬っぽい…。
やわらかくなってるんだけど、あまりの薬臭さに、私は全部は食べれず。
ママンは食べてた。スゴイ。
スープはしっかり飲んだけど。
後でガイドさんに聞いたんだけど、この日は、韓国の土用の丑の日のようなもので、日本ではウナギを食べるけど、韓国では参鶏湯を食べるんだって。
参鶏湯を食べると、夏バテしないんだそう。
ほえー、たまたまだけど、そんな日に参鶏湯食べたなんて、びっくり。
確かに、効きそうではある。


さて、後編に続きます。





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最終更新日  2010年08月01日 23時17分20秒
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