テーマ:韓国!(17288)
カテゴリ:旅
朝から、景福宮(キョンボックン)へ。
中に入ると、石畳がガタガタ。 「日本だったら、ピシッと並べるよね~」とママン。 私も不思議に思ってたら、ガイドさんが説明してくれた。 「これはわざとデコボコにしてあるんですよ。 デコボコだと、下を見て歩かなきゃいけないでしょ? 民が、『下を見てください』ってメッセージにしたんです。 偉い人に、下、即ち下々の民を見て政治をしてくださいって言ってたんですね。」 なるほどー。 「昔、朝鮮は、両班(りゃんばん)という人たちが支配していました。 この景福宮という宮殿は、両班の上の王様が住んでいました。 下々の民は、農作業とかで忙しいから、お茶碗を持ってかきこんで食べますよね。 両班たちは、忙しくないから、ゆったりと食べます。 それで、お茶碗を持つことは下品とされたのです。 両班文化と呼ばれています。」 へー、そうなんだ~。 「日本ではお茶碗持っていいけど、朝鮮はお茶碗を置いて匙で食べるのが普通なんだよ」って昨日お祖母ちゃんが教えてくれたっけ。 さて、交替式を見る。 始まる前、お祖母ちゃん足が悪いので残して、ママンとダッシュで本殿を見に行く。 んで、始まってまず遠目に見たのが、コレ。 おお~、派手な衣装なんだな~。 原色系だ~。 ママンとダッシュで、お祖母ちゃんの所に戻る。 そうしたら、こんな感じだった。 おお~、チャングムに出てくるのと同じような格好してるー。 ママンは、目をキラキラさせて見入ってる。 おばちゃん連中は、皆そんな状態(笑)。 太鼓に合わせて、動いていきます。 結構近くで見たんだけど、携帯だと遠く見えるな~。 ガイドさんが、「偉そうに見えるけど、背の高くてカッコイイ兄ちゃんが選ばれてるだけですよ~」と言っていたw 確かに結構カッコイイ人ばかりだった。 交替式を見終わってから、宮殿の後宮やら寝殿やらを見て回る。 「あの背の高い建物は、宴会場です。 階段は、下を見ないといけないから、普通王様は上りません。 何故階段を登るような建物を作ったんだ?と、建築家に訊くと、 『雲の上に居るような気持ちで、宴会を楽しんで頂きたいからです』と答えました。 それで王様は納得されて、そこを使われるようになったのです。」 とガイドさんが説明。 なんか池の説明もあったけど、忘れちゃった( ̄▽ ̄;)ゞ 庭は、日本と違って、あまり手入れがされてません。 韓国では、自然は自然のままで楽しむものだという感覚なんだって。 なので、庭も自然のまま置いてある感じになってるらしい。 建物は、どこもオンドル(床暖房)がついていて、床が高い。 「韓国の冬は寒いです。冬は-19℃位になります。 それで、オンドルで暖を取るようになりました。」 ガイドさんが説明する横で、お祖母ちゃんが教えてくれた。 「日本と違って、建物が土で出来てるでしょ? こっち(大陸)は、湿気が少ないから、その方が夏涼しく冬あったかいんだよ」 でも、お祖母ちゃんも意外だったらしいのが、韓国にも梅雨があること。 「北朝鮮とか満州には梅雨がなかったからねぇ。 日本に帰って、何が一番きつかったって、梅雨だねぇ。 ムシムシして、暑い。あれが一番こたえたよ」 そうなんだ~。 「雪もね、日本のは水気が多くて、ベチャベチャでしょ。 こっちのはね、水気が少なくて、サラサラなんだよ。」 じゃあ、雪だるまとか作れなかったの? 「水を少し加えて作ってたよ。でも小さい子には難しかったね。」 そうなんだ~、日本では誰でも作れるのにねぇ。 お祖母ちゃんは、あまり昔のことを喋らない。 ママンでさえ、聞いたのはここ最近のことらしい。 私は聞きたがるから、色々話してくれるけど、自分からは話さない。 韓国に来てから、ちょっと自分から話すことが多くなった。 やっぱり、思い出すことがあるのかな。 お祖母ちゃんが、バスの中で言った。 「韓国に来てから思い出したんだけどね、『トラジ』って食べ物を昔食べたんだよ。 学生の時、朝鮮人の子のお弁当に入っていた、ゴボウみたいな煮物でね。 なんでも、『トラジ』っていうのは、『桔梗』のことらしいんだけど…。 家庭料理ではよく食べるものだったみたい。 こっちの人も食べるのかね? また食べたいなぁって、思ったよ。」 へー、そうなんだー。 この『トラジ』、何故私も名前を覚えていられたかというと、家のすぐ近くにある韓国料理屋の名前が「トラジ」なのだ。 んで、その名前が「桔梗」って意味だったことも、初めて知った。 あの根っこって食べれるんだねぇ。知らなかったよ。 そういえば、ガイドさんが言ってたな。 「日本の国花は、桜ですね。韓国の国花は、槿(ムクゲ)なんですよ。」 そうなのかぁ。 地味な花だと思ってたけど、韓国の人は好きなのね~。 派手な色使いのイメージだったので、なんかすごく意外でした。 門から出ると、大統領府の近く。 「ここの坂をずっと行くと、大統領府の建物があります。 そこに行ってから、カフェでゆっくりしましょう」 と言われ、歩きだす。 そしたら、お祖母ちゃんが歩きたくなさそうな顔をした。 私もママンも、出来れば大統領府に行ってみたかったけど、また機会があるだろう。 近くのカフェでお茶することに。 私は花梨(マルメロ)茶、お祖母ちゃんは柚子茶、ママンはキウイジュースにすることに。 私のとお祖母ちゃんのはホット、ママンのはアイス。 花梨茶、甘くて美味しかった♪ でも、ママンのキウイジュースは、皮をむいて丸ごとジュースにしたもので、すごく美味しかった! クセになりそう ちょっとしてから、一緒のツアーで、おばあさんがいるグループもお店に入ってきた。 多分、しばらく歩いたけどかなり距離がありそうだったから、引き返してきたって感じ。 お祖母ちゃんは、行かなくて良かったーって顔をしていた(苦笑)。 その後、バスで移動。 仁寺洞(インサドン)という商店街みたいな所に行く。 なんかお土産屋さんみたいなお店や、食べ物屋さんが軒を連ねる。 狭い道なんだけど、賑わってる。市場とはまた違う感じ。 「お餅とかクルミ饅頭なんかがオススメですよ~」とガイドさんが言っていた。 早速、クルミ饅頭を買ってみる。 クルミが半分、ゴロッと入った、二口サイズぐらいの餡入り饅頭。 1個なのかと思ったら、ザバザバッと紙袋に入れてくれてびっくり。 アツアツで美味しい。 特にママンはいたくお気に召したようで、「お父さんへのお土産に置いとく!」と言って、大事そうにしまっていた。 (この翌日、飛行機の機内食にクルミ饅頭が出てきてびっくりした。ママンが喜んでた。) お餅屋さんでは、おこわやお餅、モチモチ食感のカステラなんかが売っていた。 ちょっと油っぽいかな~? でも、カステラはすごく美味しかった。 あったかいうちが美味しい。(翌日になるとパサパサして不味かった。) いろんな木の実が載ってた。 後ろから声をかけられる。 「お客さん、これスゴイよ~。 蜂蜜の塊を伸ばして、2本が4本、4本が8本…最後は16384本になりまーす♪ ちなみにコレは、丸覚えー。日本語喋れないー♪」 って二人でパフォーマンスしてるお菓子屋さん。 ギャグを言って、「あ、すべった?」とか言ってるから、ホントに日本語上手って思ってしまった。 それが、済州島に行った時に、店員さんが居なくて買えなかった宮廷菓子のお店でした。 白い細い糸の中に、くるみとか松の実なんかを砕いたものをくるんだ、「龍のひげ」なるお菓子。 試食してみると、サクッとしてるけど、スーッと溶けちゃう。 「買う!」と即決して、2箱買った。←もちろん自分家用。 もっと買っても良かったかも…。 冷凍にしても美味しいらしい。 お祖母ちゃんは歩き疲れたらしく、石のベンチ(?)に座ってしまった。 私は二人を置いて、一人で散策へ。 石屋さんを見つけて、入る。 おお、なかなかの石が揃ってるじゃん♪ ロードクロサイトにラブラドライト、翡翠にシトリン…。 その中で、吸い寄せられたのが、プレナイトのペンダントトップ。 シルバーだとお店の人が言っていた。 ただね~、メレカットのジルコニア(ダイヤだと店員さんは言ってたけど)が上に付いてるんだよね~。 プレナイトは綺麗だったけど、少しクラックもあったし。 値段を聞いて迷ったので、買うのを止めた。 石とは一期一会。 でも、迷った時には止めておけ。というのが、私の信条。 その時にはかなり心惹かれたけど、止めといて良かった気がする。 私の場合、ペンダントって、あんまり使わないしね。 でも、なかなかオリジナリティあふれるものが色々あって、楽しかった。 ただ、店員さんがラブラドライトのことを知らなかったので、私がつけてる石を見せて、「同じ石。ラブラドライト」と言うと、一生懸命覚えようとしていた。 他の国では違う名前なのかな…? けど、英語ではLabradoriteって書くし、多分合ってるんだと思うんだけどなぁ。 この後、ツアーの待ち合わせ場所へ。 すぐ真ん前がフェイスショップだった。 そこでガイドさんが、「日本のお客さんに人気があるのが、こんにゃくスポンジ。肌がつるつるになりますよ~」と教えてくれた。 5個入りのしか置いてなかったんだけど、1個だけのが欲しくて、店員さんに話しかける。 でも、「1個」と言うと、5個入りのを1つ持ってくる始末。 困って、ガイドさんに訊くと、韓国語で言ってくれて、1個だけのを出してもらってくれた。 んで、購入。 楽しみ♪ その後、東和免税店へ。 たいしたことない。 ここでは特に試香もせず。 だって目新しいものがなかったんだもんー。 お昼、明洞の参鶏湯(サムゲタン)のお店へ行く。 というか、タクシーに乗ったら、日本語が通じなくて、地図見せても分かってもらえず、閉口した。 仕方ないので、ロッテホールだったかな?そこに連れて行ってもらう。 英語なら通じたんでね(^^;) 料金はまあ、ガイドさんに聞いてた程度だったので、良心的だったのかな。 それからまた、結構歩いた。 お祖母ちゃんが、もうそろそろ嫌~って顔をした頃に、やっと着いた。 明洞でも、端っこの方のお店。 参鶏湯は、ママンが今回どうしても食べたかったんだって。 ぐつぐつ煮立った石鍋に、やわらかく煮込まれた鶏が1匹丸ごと入ってる(一人分だよ)。 鶏の中には、餅米や高麗人参、ナツメ、勝栗、ギンナン、ニンニクなんかが入ってた。 薬膳料理って感じ。 白く透き通った湯(タン;スープのこと)に、しっかり出汁が出ていて美味しい。 ニンニクを丸ごとポイポイッと入れて、キムチを食べつつ食べるのが、韓国流らしい。 あと、青トウガラシに辛子味噌をつけながら、ボリボリ食べてた。 少し真似したけど、辛い! 参鶏湯自体はやさしい味なので、食べやすかった。 でも、中の勝栗とか高麗人参は薬臭いー。漢方薬っぽい…。 やわらかくなってるんだけど、あまりの薬臭さに、私は全部は食べれず。 ママンは食べてた。スゴイ。 スープはしっかり飲んだけど。 後でガイドさんに聞いたんだけど、この日は、韓国の土用の丑の日のようなもので、日本ではウナギを食べるけど、韓国では参鶏湯を食べるんだって。 参鶏湯を食べると、夏バテしないんだそう。 ほえー、たまたまだけど、そんな日に参鶏湯食べたなんて、びっくり。 確かに、効きそうではある。 さて、後編に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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