テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本・マンガ
昨日、蘇芳さんとお茶した後、シャレオの古本市に行きました。
もう2回行ってたので、買うものもないだろう、というか買わんぞ!と思っていたのですが・・・。 流石です。蘇芳サマ。 私がスルーしていたところを彼女は見ていて、 つられて一緒に見ていたら、面白い古書がゴロゴロ。 そんな中、うっかりこんなものを見つけてしまったのです・・・!! 古そうな背表紙。 その棚をザッと見た瞬間に、目に留まりました。 右から左に「明治・大正・昭和 日本勃興秘史」と書いてあります。 持ち上げてみると、なんて軽い・・・! 紙質が悪いのかな?と思いながらめくってみるも、そうでもなさげ。 内表紙を見て、思わず手が止まりました。 「大蔵大臣 高橋是清」 ・・・ちょっと待て。 大蔵大臣・・・? 内閣総理大臣じゃなくて? 慌てて奥付を見ると、おお~。 昭和10年発行! もちろん、検印紙がしっかり貼られている。 再版本とはいえ、初版と同じ年に刷られてる。 中身を見てみると、 なんということでしょう 全部ふりがなが振ってあるではないか!(〃▽〃)読みやすーい♪ 旧字体で全部書いてあるんだけど、ふりがながあるだけで、全然違う。 政治・軍事・学芸・世論と、昭和10年当時の考えが書いてある。 これは面白い! 写真を見たら分かるように、世相編では、ちゃんと新聞の出典まで載ってるのだ。 うーん、スゴイな~。 お値段は・・・と恐る恐る見てみると、なんと800円! ヽ(・∀・)ノ ワチョーイ♪ これはもう、運命だろうと、もちろんお買い上げ。 多分、裏に、前に買った人が書いたであろう落書きのせいで値が下がったんだろうな。 墨で「五十四年七月之四日 SOGO」と書いてある。 それでももう、30年以上前だけどねぇ。 私は内容さえ読めて、本の状態が良ければいい人なので、全然OK(* ̄∀ ̄)bグッ! 家に帰って、ちょっと調べてみた。 内表紙に、「大蔵大臣 高橋是清」「文部大臣 松田源治」とある。 ということは、昭和9年(1934年)の岡田啓介内閣の面子。 「前内閣総理大臣 齋藤實(まこと)」の名前も。 ・・・てか、岡田の前が齋藤、齋藤の前は犬養毅かー! んで、犬養は暗殺されて、その間の代理は、高橋是清・・・。 どんだけ豪華メンバーやねん(^^;) その人たちが、出版に寄せてなのか、それぞれ直筆の題字を載せている。 もちろん、達筆。 てか、読めない 読めるのは、松田源治の「廣汎豊富」と、 齋藤實の「強志力行崇徳廣業」ぐらいか。 あとは達筆すぎて読めません~(T∇T) 図書館の学芸員の人なら読めるかしら・・・。 他にも、今話題の、南極探検についても載ってました。 「白瀬中尉の南極探検」と題されたページがあって、 「極地露営地に於ける突進隊右より二人目白瀬隊長(四五・一・二四)」なんて写真も。 ・・・ん? この(四五・一・二四)って、ページじゃないな・・・。 そこまで考えてびっくり。 明治四十五年一月二十四日ってことかー! Σ(゚Д゚)ガーン 当時は、こういう省略はまだ、昭和じゃなくて明治っていうのが当たり前だったのね・・・。 こういう些細な驚きもまた、楽しいのです♪ まあ、残念ながら南極探検について詳しく書かれてる頁はないんですけども。 政治編で面白いのが、明治維新から始まるところですね。 流石昭和10年。 まだ当時の記憶が薄らいでないという事なのかな~と。 スポーツについての事初めみたいな頁も面白いし。 お買い得な本でした♪ やっぱ、古本屋さんや本屋さんでは、本って一期一会だよね~。 つくづくそう思います。 運命ってある気がするわ☆ この本を、私の好きな司馬遼太郎氏も参考文献として読んだってあったのが嬉しかったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月30日 11時07分11秒
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