ドビュッシーのベルガマスク組曲の中の「バスピエ」を聴くと、昔を思い出す。

小さい頃、物心ついた頃、そう、幼稚園に通い始めた頃。
その頃には、テレビにつなぐタイプのパソコンがあった。
メディアはもう覚えてない。
カセットテープだったかな？
それで遊んだ、初めてのゲームが、「走れスカイライン」だった。
おかげで、一番初めに覚えた車の名前が、スカイラインだ。
ちなみにパパンの当時の車は、ハッチバック型のファミリアでしたｗ

その後、小学校に上がった頃、パパンがパソコンを買い替えた。
確か、丸いガムがいっぱいに詰まった丸いガチャの色鮮やかな写真の箱で、何千色か何万色とかって書いてあった。
富士通のFM77か何かだったと思う。
その頃はまだ、0と1と、Basicの世界で、
「I/Oデータ」という分厚いけどペラペラの紙の雑誌を見ながら、
パパンが一生懸命0と1を入力していって、
最後の数字の計を確認するのが私の役目だった。
それが出来上がると、音楽が鳴ったり、ゲームが出来上がったりする。
「ももんがぁ」とかってゲームとか、色んな曲とか。
「小犬のワルツ」や、ゴダイゴの「銀河鉄道999」の曲、ポール・モーリア、「時をかける少女」などなど・・・。
「小犬のワルツ」には、途中で犬の「ワンワン」という合いの手が入っていて、
てっきりすっかり、そういう音階の所にその犬の声を入れてるのだと無意識に思い込んでいて、初めてちゃんとしたショパンの「小犬のワルツ」を聴いた時は、物足りなかった(苦笑)。
あと、ゴダイゴの「銀河鉄道999」の曲とか、その曲を弾きたくて、ピアノで練習したけれど、当時はまだ上手く弾けず、断念。
今でもあの曲を思い出しては弾いてみるのだけれど、最後のところだけがよく分からない。
今聴けばきっと、音を拾えるのにな～と思っても、音源はもちろん無い。
てか、パソコンもなければ、データの入ったフロッピーもない、プログラムの載ってた本もない。
自分で音を思い出すしかないんだろうな・・・。

そんなプログラムを動かす呪文が、「run」だった。
初めて覚えたベーシック用語だったんじゃなかったかな。
その頃のメディアは、5インチのフロッピーディスクだった。

我が家には、他の家にあるような、所謂ゲーム機が全くなかった。
ファミコンやスーファミ、ゲームボーイ、サターンなどなど。
世の中はゲームが移り変わっていくけれど、私は全く分からず。
友達の家で、1回か2回ぐらい、マリオをやらせてもらったぐらい。


その後、小学校高学年か、中学校ぐらいの頃、パパンがまたパソコンを買い替えた。
富士通のFM TOWNS。
我が家では「ウンズ君」と呼んでいた(笑)。
画期的なことに、CD-ROM縦に入れるという形だった。
CD-ROMが入ったことが画期的だったことに、当時は気付いていなかった(大笑)。
面倒なことに、富士通は『親指シフト』とかいうキーボード形式だった。
ワープロで今のJIS規格に慣れてしまっていた私には、かなりの苦痛だった。
長くなったが、ここでようやく、ドビュッシーの「バスピエ」が登場する。
初めてパパンが買ったゲームソフトが、「少年マイクの一人旅」というものだった。
その中のメニュー画面から、ゲーム画面で動き回る画面まで、
全部、この「バスピエ」が流れていたのだ。
てっきりすっかり、そのゲーム音楽だと思っていた私。
去年、このドビュッシーのCDを聴くまで、クラシックだなんて夢にも思わなかった。
少年マイクはすぐに死んでしまうので、結局、クリアは出来なかった。
でも当時、私はF-BASICの方にハマっていて、画面にいろんなボタンを作ったり、
五線譜に音符を並べて、音楽を鳴らしたり出来ることに夢中になっていた。
そう、その後、シェアウェアとして売られるようになったソフトが、
当時はフリーウェアとして、TOWNSには搭載されていたのだ。
画期的だったんだけどなぁ。
軽かったし、機動性も良かったし、使いやすかったし。
その頃、一緒に入っていたWindows3.1は弱小で、重いし役立たずだし、全く使っていなかった。

2代目のFM-TOWNS2に、パパンは乗り換えた。
正直、私は初代のウンズ君の方が好きだった。
初代は少し薄めのグレー、2代目は黒っぽかった。
我が家での通称は、「ウンズ・ツー」。
2代目には、今年に入って、図書館に展示してあって、久々に対面した。
ゲームも色々増えてて、テトリスのバッタモンっぽい「ヘゲリス」とか、
「ぷよぷよ」も移植された。
まだ、広島の本通りに「ぷよまん本舗」があった時代だ(笑)。
良かったのになぁ、タウンズシリーズ。
でも、時代の流れには逆らえず、消えていった。


その後はよく覚えてない。
Windows98になったんだったかな？？
どちらにしても、パパンはいまだに富士通贔屓だ。
「胸もお尻も98♪98♪」ってCMを、パパンがやたらと気に入っていて、
ママンに「胸もお腹も98♪98♪ヽ(*´∀`)ノ」とからかって遊んでいた(笑)。

私は最初、東芝にしたんだったかな？
その後、NEC、ノーブランドときて、ノートPCに乗り換えた。
ノートも、NECと東芝だったかな？
いい加減、懲りました。面倒くさい。
んで、久方ぶりに今年の初めぐらいに、デスクトップPCに戻した。
私には初の富士通。
昔と違って、余計なソフトがバカバカ入ってないのが気に入ったので。

そんなわけで、ドビュッシーの「バスピエ」は、
私の中で、いつまでも「少年マイク」のままなのだ。

それにしても、パパン。
あれだけPCを乗り換えまくってるのに、未だに自分で何にも出来ない(爆)。
メンテナンスやら設定は私にさせる。
メモリーとハードディスクの区別がついてない。
全然実になってないな～(￣▽￣；)オモチャかよ・・・。
まあ、PCとかに抵抗なくさせてくれたことだけには、感謝しとこうかな。