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今朝の新聞を見て驚きました。 すごい!! 玉様が人間国宝です。 去年のお正月に千葉から帰省の次男が本屋に行ったら玉三郎の本があったからと 買って来てくれました。 この本が実に面白く人間国宝になったとしても不思議ではない程の内容が書かれています。 2010年に発売されたばかり。 本の名前 坂東玉三郎 歌舞伎座立女形への道 美しすぎた[若女形]と老いた[女帝]の氷の闘い
はじめに。 玉三郎と同じ時代に生きていることの幸せ・・・ フアンの殆どが異口同音にする台詞である・・・ そのことには格別な意味があるように思う・・・ いまという時代に玉三郎という[奇跡]が存在していることを自分は知っている でもその今がそう長くは続かないことを知っているからこそ そこに巡り合って生きていることを[幸福]とかんじるのかもしれない・・・ 中川佑介著 この本を読んで坂東玉三郎がどんな険しい道を歩んできたが実に分かり易く書かれています。 二歳で小児麻痺になりリハビリの為に習い始めた舞踊 その後歌舞伎役者の守田勘彌の芸養子となり14歳で坂東玉三郎を襲名 歌舞伎の家柄では本筋ではない為に役も付かない玉三郎を鬼の親のように 守田は色んな役をつけて鍛えあげました。 その時代に女形で全盛期だったのが市川歌右衛門 歌右衛門の生まれ変わりと称賛された玉三郎は歌右衛門の権力から義父である 守田が必死で守ったと書かれています。 歌右衛門36歳で美しさも最高の頃 玉三郎17歳。 歌右衛門のお芝居を書いていた三島由紀夫が玉三郎を見出して彼の為の本を書き その後一年衝撃の自殺。 歌右衛門が何年か前に80歳位でなくなるまで君臨していて壇ノ浦兜軍記の 阿古屋は独占していたようです。 玉三郎が確か20代後半で義父の守田が亡くなったのです。 そんな頃からいつかは玉三郎が阿古屋を演じる事が出来るように その頃から三味線、琴、胡弓、謡いをみっちり仕込まれたようです。 名門の出でなく後ろ盾の守田もいなくなった後の玉三郎の努力は 現在、完璧な姿で存在してる事ですべてを物語っていると思いませんか? 最後の歌舞伎座を最後に鷺娘を封印すると発表されました。 理由は身体が一番かな?とテレビでも言ってましたが まず、小児麻痺で足が悪い事も全く知られない程普通に歩かれる。 そんな努力も肉体的な限界がご自分自身では悟られていたのでしょう 納得出来ないものはお客様にはお見せできないとも。 プロフェッショナル
いいですよ~ そんな完璧でなくても観ていられたら幸せなんだからって思いませんか いつかは踊れなくなる。 身体の事、名門でない事、 幸か不幸かそんな思いが玉様を幅の広い芸に導いたのかも知れませんね。 歌右衛門がまだこの世に存在していたら人間国宝はまだなかったのではと私は思います 何故かというと美が衰えた後は歌舞伎は芸だからと最後まで女形の役を譲らず 歌右衛門が認めないと芸術会役員や国宝には推薦されないとも書かれていました。 確かに芸は一番だと思います。 が、でもそこに美しさが加わったら三倍素晴らしい うっとりする程の美しさはやはり玉様に継ぐ役者は今のところいなですよ~ 本当におめでとうございます。 私は玉様の生き方は自分の性格上(がんばらない)共感は出来ませんが 考え方は説得力があってうなずくばかりです。 何事も一生懸命に頑張らなくてはと思う今日この頃です。
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