カテゴリ:子どものこと
これは、今日の出来事でなく、数日前のことなのですが…。
初めて会う人にはかならず「健康優良児って感じだね」と言われるうちの息子。 ぽよぽよ赤ちゃんのときに比べると格段スリムになってバランスが良くなってきているけど 最近のスリムな子どもたちの中に入ると体格の良さが目に付きます。 (母子手帳の成長曲線で言えば、普通サイズなんですけどね) もちろん、食べるの大好きで、何でもかんでも好き嫌いなくよく食べるよい子なのだけど 逆に言えばとことん食い意地が張っている、ということでもあり、 好きなおかずをのんびり食べているときなど「もうお母さんが食べちゃうよ」と食べる真似を しようものならむきーーーー!!!っと怒ります。 ちょっと眠気が入っているときにそれをすると特に、もうどうしようもないくらいの 大かんしゃくを起こし、そもそもあげたくなくて怒っているはずのものさえテーブルから 払い落として台無しにしてしまう始末。 この日は残っていたひなあられをおやつにしていました。 午前中さんざん公園で遊んでいて、昼ごはんのころから眠そうだったのに頑張って 起きていた息子。 おやつの頃には、こくりこくり、はっと気づいてはおやつを口に運び…という状態に。 細かいひなあられがちっとも減らなくて、もういいだろうと思った私が、ほんの一粒 口に入れたら「だめーー!!食べちゃだめー!」と大泣き、大荒れ、大かんしゃく。 お皿ごとテーブルから落とし、数十粒のひなあられは部屋中に散らばりました。 たった一粒でそこまで怒ったことにちょっとむっとしてしまった私(大人気ないですね)。 「あーあ、もう食べられなくなっちゃったね、これでおやつはおしまい!」と さっさと掃除機を出して、あっという間に全部吸い取りました。 もちろんその間も息子は大泣き。 「しょうがないよね、自分でわざと落としたんだから我慢しなさい」と何度も言い聞かせ やっと泣き止んだのを見てから所用で3分ほど部屋を出ました。 そして部屋に戻ってきたとき見たものは 掃除機のごみパックを逆さにしてごみを出し、そこから選り分けてあられを食べている 息子の姿でした。 何が起きているのか一瞬理解できなくて、でも「あ、見つかっちゃった」 (普通のいたずらが見つかったときと同じような)という顔でにっと笑ったのを見たとき、 「何をやっているの!」と思わず叩きそうになってしまいました。 息子を抱えて、ごみから引き離し「何をやっているの、あれはごみなんだよ、汚いんだよ」と 言い聞かせているうちに、情けなさや、自分が感情的に行動してしまった結果がこれなんだと いう反省の気持ちや、あられの周りに散らばっている、その前日割ってしまったガラス製品の破片のきらきらが目に付いて、何だかよく分からないけど涙がぽろぽろこぼれてきました。 「だめなんだよ、掃除機の中はごみだらけなんだよ、汚いんだよ、危ないんだよ、食べるものは ないんだよ」と話しているうちにぼろぼろぼろぼろ涙が止まらなくなりました。 どうしてこの子は、何日もご飯を食べさせてもらえない子どもみたいに、飢えて飢えて 仕方ない子どもみたいに、こんなものまで食べないと気が済まないんだろう。 ごみをあさってまで食べたいと思ってしまうのはごみが汚いと私がちゃんと教えてなかった せいだ。 ガラスを食べてしまっていたらどうしよう、破片が口の中に入ってしまっていたらどうしよう。 「もう絶対食べちゃだめだよ、掃除機の中のものは食べないってお母さんと約束して」と 何度も何度も繰り返し息子の目を覗き込むと 「お母さん、泣かないで。トモくんが悪いことしたから泣いてるの?泣いちゃだめだよー!」 と絶叫。自分も大泣きしながら「ごめんね、ごめんね」とティッシュをいっぱい取ってきて、 私の顔に押し当ててきました。 こんなことをされたのは初めてで(そもそもこんな風に息子の前で泣いたことは無いから)、 私の気持ちを慮って(自発的に)反省してみせたのも初めてで、息子の成長と、未熟さを 同時に感じてまた泣けてしまいました。 2歳半、 ずいぶん大きくなったなぁ、お利口さんになったなぁと思っていたけど、まだまだなんだと 改めて思い知らされた気分です。 それにしても 間違って吸い込んでしまった子どものおもちゃを、掃除機のふたを開けてごみパックから 取り出した私の姿、たった一度で覚えてしまっていたなんて。 子どもって侮れないです、ホントに。 (いや、侮っていたつもりはないんだけど…ただ迂闊だっただけ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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