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テーマ:生き方上手(689)
カテゴリ:これからの時代
現代でも田舎の方に行ったらまだ残ってると思いますが、結(ゆい)あるいは結っこ、もやいと呼ばれるシステムがあります。
江戸の昔には、どこの村にもあったシステムです。 一言で言うと、金銭を媒介としない労働力の貸し借りです。 例えば、「この前田植えを手伝ってもらったから、今度はお宅の屋根の葺きかえを手伝いましょう」という感じです。 このシステムのなにが素晴らしいかというと、何よりネーミングがいい(笑) 手を貸し合って共同作業することは、人と人を結び付ける大事な要素なんだと、この結の存在を知ってあらためて思いました。 近年は、お隣さんが何やってる人かもよく知らなかったり、知り合いに何かお願いしようかと思っても、すぐに「迷惑かけるから」と自粛してしまいますが、無理のない範囲でなら迷惑かけた方がいいんじゃないのかなと思うんです。 僕が子供の頃は、それこそ味噌や醤油の貸し借りは、当たり前の話でした。 よく義母が言いますが、うちのかみさんが赤ちゃんの頃は「今寝てるから泣いたらよろしくね!」と隣にお願いして買い物に出かけてたそうです。家はもちろん開けっ放しです。 みんなお互い様だったんですよね。 イメージしてください・・・気軽に「○○お願いね」と言い合える関係が回りにあったとしたら、どんな感じですか? たとえ少々煩わしいと感じることがあったとしても、少なくとも誰も育児ノイローゼなんかならないし、最近急激に増えているうつ病も激減するだろうと思います。つながってる、という安心感も生まれるでしょう。 誰にも迷惑をかけずに生きてる人なんて一人もいないんだし、まずは程度の軽いものから、迷惑をかける練習!(笑)をしてみたらどうでしょう。こちらが先に何かをお願いすることによって、相手もこちらを頼りやすくなるわけですから。 人はそうやって結びついていくからこそ、「結」なんだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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