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カテゴリ:日本映画
CM制作会社社員の合田は、恋人を拳銃自殺で失う。以来、合田は、“死”とその要因となった“拳銃”に傾倒する。そしてある夜、泥酔し、不良少年グループの“オヤジ狩り”に遭ったのをきっかけに、彼らに復讐をすべく拳銃を求め街をさまようのだった……。 塚本晋也監督作品は「TOKYO FIST」「鉄男」に続いて三本目です。 ギラギラしていて、暴力的で、鬱屈したパワーが炸裂してて… これまでの作品はどれも、とんでもない世界を繰り広げるのですが、このB級感に知らず知らずはまってしまう人も多いのかも知れません。 突然、拳銃自殺で恋人を失った合田は喪失感と疑問でいっぱいでした。 どうやって恋人が銃を手に入れたのか…。全く見等もつかず、途方に暮れます。 いつしか、本物の拳銃を是が非でも手に入れようと、猛烈な欲求に駆られ、仕舞いには偽造までし始めるのですが... ‘オヤジ狩り’されたその復讐の為に、銃を求めて怪しげな繁華街を徘徊する合田は、どんどんイカレモードに突入。 塚本氏らしい汗だくになるほどの苛立ちと、痛々しい暴力描写が繰り広げられていきます。 そこに今までにはなかった、糸の切れたようなカジュアルな遊びの時間もささやかながら加わって、なかなか楽しめた今作。 「少年グループのボスと 合田が気に掛けるようになる不良少女・千里」 少年グループでただ一人の女 千里とは、自殺と勘違いして駅で助けた過去があって以前からの知り合い。 次第に彼女の危うい日常とか弱さに気を揉み始めて、救い出したいとさえ感じ始める、おじさん合田の頑張りや格好よさにも注目です。 若者達の抗争に巻き込まれていくおじさんが、ほんとうにだんだんと素敵に、だれよりもカッコ良く見えてしまうというのがなんとも面白いではありませんか~。 「拳銃にとり憑かれた合田(塚本晋也)」 ちなみに、この監督の映画を観るきっかけとなったのは田中英司という映画評論家の書いた「現代・日本・映画」という本でした。 そこで塚本氏はこんなふうに語られています。 「その男=塚本晋也とは、ジュワルゼネッガーより強靭で、スタローンより危険を恐れず、ブルース・ウィリスより粘り強く、デ・ニーロより映画のことを知り、ハリソン・フォードより庶民的な、ブラッド・ピットより頭のおかしい、高架下の焼き鳥屋が似合ってしまう、ただのおっさんなのである」 これを読んでどんな人なのか観たい! と思ったのが始まり。 そしていざ手に取ったとき、その通りかも―と思えたことがなによりの驚きでした。 監督の魅力を上手く説明できないので、本文から拝借させていただきました。 興味の湧いた方には是非(あまり期待しないで)手にとって観てくださいね~ B級がお好きな方は意外とはまるかもしれません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督・製作:脚本 塚本晋也 撮影 塚本晋也 天満眞也 音楽 石川忠 出演 塚本晋也 真野きりな 中村達也 村瀬貴洋 鈴木京香 田口トモロヲ 井川比佐志 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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