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2006.06.26
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カテゴリ:日本映画


  1945年8月。米国軍の日本に対する攻撃は激しさを増し、ついには広島に最初の原爆が投下された。窮地に立たされた日本軍は、特殊な性能を備えた潜水艦・伊507に最後の望みを託すが...。
様々な事情を抱え乗り合わせた男たちの正義と命を懸けた闘いを描く。




 「亡国のイージス」「戦国自衛隊1549」と共に、同じ年に福井晴敏氏の原作が三本も映画化されたことになります。
どれも読んだことがなく比べられませんが、知っている内容だけでも面白そうでイマジネーションに溢れた作品ばかりですね。
それを映画で観てみようと思えるのは稀ですが、なんとなくこちらには惹かれレンタルしてみました。


第二次大戦を舞台に描かれる、全くのフィクションというのは、とにかく新鮮でした。
フィクションというか、奇抜な架空のお話。
ありえなさの中に次第に見え始める面白味もまた、意外で新鮮です。

ローレライ(伊507)の外見が映るといきなりアニメ-ションになってしまうようなところも、この内容ならありなのかもしれません。
不思議な感覚。
こういう日本映画もありかも。
引き気味だったけれど、最後には悪くないと思える映画でした。

ローレライ
「くせもの艦長を役所広司が熱演」



アメリカに寝返った浅倉大佐(堤真一)の意図で、突如東京が広島に続く原子爆弾の標的となった...!
艦長はこの危機を救うため、戦争を生き延びてきた曲者の乗組員たちとともに、命がけの作戦を決行するのです。

臭い人間模様はお決まりですが、独特の世界観によって救われているよう。
ローレライの秘密兵器であるパウラの衣装などは、近未来ものとも取れる感じで、いつの時代の話かなんてあまり関係がないようにも思えました。
彼女の過去や賛美歌のような歌声は異国のものであり、なんともSFちっくな大戦もの。
それでも酷いとは思えないし、やっぱりありなのではないでしょうか。
後味も悪くないです。

ローレライ  
「若き兵士 折笠(妻夫木聡)とローレライの秘密兵器パウラ(香椎由宇)。次第に心通わせていくが...」



妻夫木君の好青年役は、いつ見てもほんとよく似合いますね。
どんな役も巧くこなして、彼の作品は安心して観られます。

樋口真嗣監督の最新作は夏公開の話題作「日本沈没」。
CGやアニメーションに近い雰囲気は、経歴をみると納得でした。
「王立宇宙軍 オネアミスの翼」の助監督もなさっていたのには驚きです。


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監督  樋口真嗣
製作  亀山千広
原作  福井晴敏  『終戦のローレライ』
脚本  鈴木智
音楽  佐藤直紀
出演  役所広司 、妻夫木聡 、柳葉敏郎 、香椎由宇 、石黒賢






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Last updated  2007.08.29 22:12:17
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