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テーマ:本日の1冊(3697)
カテゴリ:本
また河合隼雄氏の本、今度は対話集です。その後の容態について、ニュースで耳にしませんが、このまま年を越してしまいそうですね。 来年には回復されるといいな。。 対談の相手は中沢新一さん。 宗教学者、哲学者、評論家、文化人類学者、そんな沢山の肩書きを持っておられる有名な方ですが、私は存じ上げず・・ ただチベット密教などに造詣が深く、実際山に篭り修行し出家しようとされたこともあるそうです。 いちおう年功序列か『河合隼雄×中沢新一』となっていますが、3分の2は中沢氏が喋っています。 仏教のこと、箱庭療法のこと、アメリカインディアンのことなどなど...為になる話題が難しいながらも興味深く展開していきました。 ‘脱線につぐ脱線’内容紹介にもありますが、まさにそんな感じでした。 そこがまた面白かったりして。 難しい内容は分からないのですけど、知りたいこと、読みたい本が増えました。 まずは宮沢賢治かな。早速本棚から10年ぶりに引っ張り出してきました。 本題からわたしも脱線しますが、人の話を聞けるって大事なことですね。 それを心がけていきたいと思っているのですが、この本を読むと、中沢氏の怒涛のごとく繰り広げられる話の様子が、なんとなく河合氏を押しのけてされているような・・・ 博識で経験豊富で中身が濃くても、誤解されるタイプの方なのではないかと感じました。 過去にほんとにそんなことがあったらしく、妙に納得。 どんどん話が膨らんで、盛り上がって。膨大な知識と経験を持ったお二方の会話は勉強になります。(いつも同じこと書いてる気が・・・) でも、私は何のためにこんな本を読んでいるのかなと、ふとこのところ考えます。 元はといえば佐々木丸美さんの本に出会ったことが始まりのはず。 今日、丸美さんの復刊第一号「雪の断章」が届きました。 出会った頃のことを思い起こしながら、世界を広げてくれた出会いに感謝しています――。 心理療法の現場から仏教に実践的関心をもつ河合隼雄とチベット密教を修行しつづける野生の思想家中沢新一。宮沢賢治、アメリカ・インディアンの神話、箱庭療法の事例をもとに、人類の大きな知恵である「仏教」を語りあう。脱線につぐ脱線の名対談。 (1998年/P237) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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