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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:日本映画
卒業と引き換えに、廃部寸前の相撲部に入るハメになった大学生・秋平(本木雅弘)の奮闘を、コミカルに描く―――。 10年ぶりの最新作『それでもボクはやってない』が話題の周防監督による、スポ根コメディ。竹中直人が熱血男を演じる一連の作品は、このあたりが始まりなのかも。 『Shall We ダンス?』より遥か前から、周防監督×竹中氏の交友はあったようだ。 当時はダサいタイトルで、もう見る気持ちがしなかったけれど、じつはなかなかに面白い良作。 寄せ集めの相撲部員たちが、廃部を懸けた後のない試合に挑む――。オーソドックスに笑えて楽しめる内容だ。主演の本木雅弘ははまり役。 はじめは嫌々だったワケありな面々が、いつしか真剣になっていく姿は、取り組みの迫力が合わさって、更にさわやかな後味を残していく。 後々の「ウォーター・ボーイズ」や「スウィング・ガールズ」は、この構成を手本にしていると思うなぁ。マジ演技ものの原点は、きっとここ。 日本の伝統や民族性まで垣間見せながら、日本の国技・相撲についてを学べる映画になっていた。相撲の魅力を語った、劇中の一篇の詩は一見の価値があるほどすばらしいものだった。 監督・脚本 周防正行 製作 平明暘 、山本洋 音楽 周防義和 出演 本木雅弘 、清水美砂 、竹中直人 水島かおり 、田口浩正 、柄本明 (カラー/103分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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