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テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
アメリカのユング派精神分析医が、心の危機に処方する16の物語を紹介。 昔話の中から選んだ中年童話なるもの。 それを紐解き考察していくと、面白いことにいっぱい気づかせてくれます。 解説は、河合隼雄さん。 日本の昔話がたびたび登場するのは、奥深いたくさんの物語があるからなのでしょう。 当たり前のように、子どもの頃から昔話に触れてきたのはラッキーです。 欧米が青年の文化で、東洋は中年・老年の文化だとは、以前どこかで読んだけど、欧米作品が極端に少ないのはそのせいなんですね~ 男と女は全く違った成長をして中年に至る。 その過程が理解できると、配偶者との間にも理解が生まれる気がします。 知っておいて良かったと思えることが、たくさんでした。 女性の知的成長は‘沈黙’から‘従う’段階へ――自分自身の精神的な経験に頼る‘主観的知識’へ――そして他人の真実に調和させて、バランス感覚を得るに至るのだそうです。 自分が今どの地点にいるのか、なんとなく分かった気がします。 男も女も、歳を重ねるごと、自分のなかの異性をより大切にしていくようになるなんて、面白いですね~ 女性は男らしく意見を持ち、男性は家庭を離れ成長していく妻の変わりに、女性的になってお料理をしたりする(笑) 円満な中高年夫婦はたしかに、そうしてる気がする。 自然と上手くできているものです。 内なる女性に気づかないと、新たな内的女性を求めて‘浮気’・・・ということになってしまうそうです。 童話が教科書に思えてきます。 ちなみに、中年童話では‘5’という数字が大きな意味を持ってるそう。 たびたび登場してきます。 夢の不思議を再確認して、また意識して夜夢が見られそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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