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テーマ:本のある暮らし(3317)
カテゴリ:本
インドに興味を持ったのは、なにがきっかけだったのだろう。 佐々木丸美作品から、仏教にちょっと興味を抱いて、周りまわって遠藤周作氏の「深い河」に辿りついた。 この本は、暫く味わったことのない感慨を与えてくれて。以後、インドに行きたい気持ちが膨らみ続けています。 家族旅行はしたくない(というかできない?) いつかひとりで、インドを訪れてみたい。そんな、漠然とした目標を持っています。 いつになることやらだけれど。 なので、この本を見たとき、即座に読みたいと思いました。 北インドにはじまり、南インド、東西インドまでを三度に分けて一人旅した、中谷美紀の旅行記です。(全三巻) 彼女は同じ歳頃の女性で、一番憧れるタイプの人。 女優としての才気もさることながら、シンプルでスマートに生きている、心の強い人だと思う。 日本の若手女優の中でも、群を抜いて魅力的だと思っています。 映画「嫌われ松子の一生」クランクアップ後、心身ともに疲れきった状態で向かったのがインドでした。 映画自体もすごくパワーのある作品だったけれど、演じた彼女のエネルギーも相当だったんですね。 一人で旅したい、そう思ってから、それでも試練が多そうなのは気が付いていました。 けどここまでとは! 肝の据わった中谷美紀さえ、ハプニング満載! 想像を絶する国のようです。 ガンジス川に入ること(たとえ足だけでも) これはしてみたいことのひとつだったけれど、大腸菌は危険数値で、普通の暮らしを営む私たちには無茶なことなのかと知ると・・・ちょっと寂しかった。 除菌シート必需品の入念な旅だったのに、体を壊してしまったりして、かなり手ごわい様子に、インド恐るべし!と何度思ったことか。 一人旅は怖いから、いつか友だちを誘って――なんてふと思ったりもするけれど、これじゃ断られます、きっと。 海外旅行は一等インドに行きたいの、そんな友達も今はいないし・・・。 文章はとても読みやすくて、人柄が出ていて好ましいです。 時折、くすっと笑える所も多くて。 趣味のヨガはかなり極めているようだし(本場でも)、英語は堪能で(自身は謙遜しているけれど)、旅の間はお肉を一切口にしなかったそうです。 なによりも綺麗ですよね~心身ともに。 こういう女性は憧れる。そんな人が書いた旅行記だもの、参考になりました。 ああ、私は騙されないで、病に倒れないで、この国へ行けるだろうか。 物乞いにきっぱりした態度がとれるのだろうか。 脅しに近い観光客への売りつけを、果たして断れるんだろうか・・・。 並々ならぬ勇気が必要です。恐るべしインド。 読んでいる間、カレーがすごく食べたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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