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テーマ:本のある暮らし(3317)
カテゴリ:本
松ちゃんが、日経ENT!誌で連載していた(している?)“激辛”映画批評を1本にまとめたもの。 ハリウッド大作からミニシアター感動作まで、取り上げられた全70本の中で、私が観たことがあるのは39本でした。 すでに「シネマ坊主2」も出ているようです。 こちらは6年前に刊行されているので、チョイスされた作品はちょい古め。 松ちゃんは「ごっつええ感じ」のころ、よく観ていました。あのCDも買いました(笑)今はもうないけれど。 思えば、ベルトルッチの「シャンドライの恋」を観たのは、松ちゃんがおすすめしていたのがきっけでした。 笑いのプロとしてのシネマレビュー。スタンスは一貫しています。 「2時間超える映画は、よっぽど面白くないとキツイ」「ハリウッド大作に辟易気味」 そうそう!と思うところも案外多かったです。 映画をここまで観ていて、語っているのに、しかも昨年は初監督も果たしているのに、映画があまり好きではない――これには驚きですよ~。じゃあなんで観る? 面白かったのは、やっぱり語り口。さすがに笑えます。くすっ、と。 歯に衣着せぬ物言いで、読みやすいし、言いたいことはわかる。自分では気づかなかったことも多くありました。 たとえば、「ストレイト・ストーリー」のおじいさんがサンタに見えた――とか。 赤いシャツにトラクターの緑に、白い髭。そう言われてみれば、そうだっけ。評判がいいのに、ピンとこなかったこの映画、また観かえしてみるのもいいかも。 これは観たいな~と思ったのは「カノン」「TAXi」。 褒めてて嬉しい感じだったのは「ライフ・イズ・ビューティフル」「雨あがる」「アメリ」かな~。 ほとんどの場合、私は観客の立場で映画を観ているけど、松ちゃんは作り手として観ています。笑いの基本はネタ作りだから当然なんだけど。それで見え方も変わってくるのだな~と思うところも多かったです。 毒吐く酷評は、間違ったことを言ってるということもなく、ふつうに参考になると思います。 主観がはいってるのは、誰でもそうですよね。 この本、図書館で借りたのですが、読んでみたのは、初監督作「大日本人」を観る前に、松ちゃんの映画観を知っておきたかったからでした。 今日はさっそく「大日本人」をレンタルしてきたので、観るのが楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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