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行きかふ人も又

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2008.01.28
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カテゴリ:日本映画

 2時間超の映画は面白くなくちゃキツイ、そう本に書いていた松ちゃん。初監督作品は、ギリで2時間を割っていて助かりました。この長さでも、ちょっと辛いものがあるかも。
お金とCGをふんだんに使っている長編コントのようでしたが、「ごっつ」のコントのほうが面白いのは当然ですね。映画であって、コントじゃなのだし。

「ジャンル分けは無意味。コメディで泣くこともあれば、ホラーで笑うこともある」と話す松ちゃんなので、これをコメディだとは決めつけまい。
でも少しでもストーリーを期待すると、ガッカリする人ばかりじゃないでしょうか。


(あらすじ)一人の男がテレビ・クルーの取材を受けている。彼の名前は大佐藤(松本人志)。有事の際に、政府の依頼を受けて事態の解決に尽力することを生業としていた。そしてクルーたちは、そんな大佐藤の日常に完全密着していたのだが・・・。


327082_01_01_02.jpg 327082_01_04_02.jpg




今はもう、日本で最後のひとりとなった大日本人。獣(怪獣)が襲ってきた時、電気パワーで巨大に変身し、やつけるのが仕事だ。
そんなまったくの作り話を、あとから地味に説明しながら肉付けして、お話に入り込ませるのは上手でした。
松ちゃんの話し方・素振りは、ついつい目がいく感じで、長髪の気持ち悪い大佐藤さんも、嫌ではなくなったころ・・・。
変身したCG丸出しのゆるい闘いシーンに腰砕け状態。

あ~、なんでこうなちゃうのかな~わからん と思いながら、眠い目をこすって最後まで観終えましたが、後半が特につまらなかったです。


良かった所を挙げるなら、大日本人を考えついたことと、その背景。
代々続く正義の味方は過去に沢山いて、もてはやされてきましたが、今では大佐藤さんただ一人。世間からは疎んじられ、先々代の祖父の世話をしながらヒーローをやってる主人公・・そんな設定が面白いです。
小道具も色々用意しています。
こういう突拍子ない設定は、松ちゃんは昔から上手いなーと思います。

でも、最後だけ実写にした意図がわかりません。元からこうするつもりだったのでしょうか。
映画らしかったのが、突然コントの雰囲気に逆戻りして、わけがわからない。
日本人にしかわからない笑いだと思うな、これは。
映像は、いっぱい映画を観ている方らしく、カメラアングルなどセンスを感じるシーンも多いです。
観やすいのだけど、つまらない。それとも私に笑いのセンスがないだけなのか・・
自分を信じて、「これはつまらない」と言っておきます(笑)




監督  松本人志
製作総指揮  白岩久弥
脚本  松本人志  高須光聖
撮影  山本英夫
音楽  テイ・トウワ  川井憲次
出演  松本人志  竹内力  UA  神木隆之介  海原はるか  板尾創路

(カラー/113分/日本映画)









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Last updated  2008.01.29 18:06:16
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