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カテゴリ:本
一種のブームなのか若い世代に古いもの好きが増えているような気がする。 古民家を改築して住んだり、アンティーク家具を求めたり。 他とひと味違う個性、それがあるからに違いないし、楽しい趣味だと思う。 建築物に始まり雑貨にいたるまで、私も古いものが好だ。 骨董品というと、きゅうに敷居が高く聞こえるけれど、ともかく味わいあるものということで、図書館で借りてみた。中身もとても読みやすい。 東洋から西洋に至るまで、著者が惚れて手に入れた品々を、年代や出処の知識とともに語っている。真贋を見分けるには、とにかく一生勉強を続けていくしかない、それが骨董という趣味なのだそうだ。 読みながらなんとなく想像していた額は、実際より一桁多いくらいだった。自慢の種に買うんじゃなくて、惚れ込んだ品を金額と相談して買う。なんだか、ささやかにならできそうな気がしてくる。 これを読んでいる頃丁度、古雑貨の可愛い店が、狸小路にあると教えられて出掛けた時、偶然にも近くに骨董屋を見つけた。ドキドキしながら初めて骨董品屋さんに入ってみた。 古いガラスの小物やランプや小皿なんか、すぐにでも欲しい手ごろなのがいっぱいあって、所狭しと並んだ品々が楽しくてわくわくした。 長い時間店内を眺めて歩いた後、なにも買わずに出てきたけれど、次また出直して、なにか気に入ったものを求めてみようかなと思う。 語り口がよい、写真の感じもいい、読みやすい本で、他の著作も手にとってみたくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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