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カテゴリ:ハンガリー映画
ハンガリーののどかな農村の、ちょっと不思議な日常を、斬新なタッチで描いた独創性溢れる新感覚ムービー。 ハンガリーのとある村。 一人暮らしのチェクリックおじいさんは朝からしゃっくりが止まらない。 村ではいつもと変わらない(?)一日が始まろうとしている―――。 『タクシデルミア』のパールフィ・ジョルジ監督デビュー作。 たしかに新しい感覚。 この村に息づく森羅万象が主人公で、ドキュメンタリータッチで描かれるのは、日常に潜むちょっとしたユーモアとのどかな情景。 そこに顔を出すのは不穏な空気で、あらゆる目の付けどころがいい。 CGを取り入れた手作り感溢れる作風は、「タクシデルミア」同様、魅力的。 音楽はほとんどなく、台詞もなく、自然界の音がリズムを刻むように心地よく聴こえてくる。 そこにおじいさんのしゃっくりが、いい感じで更なる効果音となり。 牧歌的な村は、静けさのなかなにも起こらないように見える。しかし、地味になにかが起こっていくので実にユーモラス。 ただ身を委ねてことの次第を眺めているだけで楽しめる作品だと思います。 グロテスクだったり、おぞましかったり、残酷だったりブラックだったりするのは、ジョルジ監督が審美眼に長けている証拠。 ビジュアルや出来事の二面性によるギャップがとてもおもしろい。 監督・脚本 パールフィ・ジョルジ 撮影 ポハールノク・ゲルゲイ 出演 バンディ・フェレンツ ラーツ・ヨージェフネー ファルカシュ・ヨーゼフ (カラー/76分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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