2222767 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

行きかふ人も又

行きかふ人も又

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Freepage List

Free Space

ゆるい分室はじめました
dekunotato.exblog.jp

Archives

2024.11
2024.10
2024.09
2024.08
2024.07
2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

Category

Calendar

Comments

森須もりん@ Re:【夜行列車(POCIAG)】 1959年 ポーランド映画(03/10) 小学生のときに、テレビでみました。 あれ…
ETCマンツーマン英会話@ 希望を生むもの はじめまして。先日初めて『アラバマ物語…

Favorite Blog

Kabu + Plus エースNo1さん
ある日どこかで リラ11さん
ベティ333のブログ ベティ333さん
でくの坊 雨にも … なんぜんたろうさん
My 映画 on TV 日記 タケ88フミさん
2009.11.27
XML
カテゴリ:日本映画

 塚本監督、初のオールデジタル作品。
粗い粒子のハードエッジな映像に、「鉄男2」以来の激しいビートが観客の肉体と魂をかきむしる。

腹部から血を流し、身動きできないほど狭いコンクリートの密室で目覚めた男が体験する想像を超えた痛みと恐怖を描く―――。

20051028a55d4e56.jpg 2005102884db112b.jpg


初期作品に立ち返ったかのような、塚本晋也らしいエグミが懐かしい。
このての作品は、観る側にも、ハードな精神を要求されるけれど、コアなファンにはたまらないタイプの作品でしょう。

49分という短さに、実験的な恐怖映像の洪水。自身はじめてというデジタルカメラは、臨場感たっぷり。
コンクリートの狭い空間で目覚めた男が、凄まじい恐怖と闘いながら、逃げ道を求めてさ迷う・・・真実を知ることになるのは、短くも濃厚な恐怖のあと。


中盤で出会う、同じようにして閉じ込められた女を演じているのは、『TOKYO FIST』に出演していた藤井かほり。塚本作品に、妙に嵌まる女優さんです。

消えていた記憶が甦るとき、目をそむけたくなるような真実が浮かび上がる。
脱力してしまう寂しすぎる結末に思うのは、もしかしたら、これは内面をビジュアル的に表現した、孤独な感情のメタファーなのかな、ということ。

ほとんどが塚本さんの顔面のアップ、しかも痛みと恐怖に歪んだ顔ばかりに、あれほど好きだったくせ、嫌悪感バリバリです、、。
おもしろいと、言いたいけれど、言えない。

謎の立方体に閉じ込められる『CUBE』や、目覚めると理由もわからず捕らえられ、死の恐怖を味わう『SAW ソウ』に、やはりどこか似たところがあります。
2作品とも、『HAZE』の前に製作されていますが。
ただ真似というよりも、塚本流の角度から、話題をよんだ密室ホラーに挑んている印象。
個性だけは負けることなく、血みどろグロさも負けずとも劣らず、単なる視覚的ホラーでない点は、似て非なるものなのかもしれません。



●   ●   ●   ●



製作・監督・脚本・撮影監督・美術監督・編集/ 塚本晋也
撮影/ 志田貴之
音楽/ 石川忠
出演/ 塚本晋也  藤井かほり  村瀬貴洋  神高貴宏  辻岡正人

(カラー/49分)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009.11.29 12:58:51
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X