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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:日本映画
「踊る大捜査線」シリーズの本広監督による、とても愉快なドタバタ・コメディ。 劇団『ヨーロッパ企画』による舞台が元ネタで、原作・脚本は劇団主宰者の上田誠氏が担当している。 なんといっても、アイディアの勝利! 痛快愉快な原作を、映画だからできる演出で、ノスタルジックに映像化している。 タイムスリップものは、往々にしておもしろい。 遠くの時代へ時空を超えて飛ぶもの、近い過去や未来を行き来するもの・・・・諸々あれど、飛び越える時間幅狭ければせまいほど、伏線が生きる、小ネタがたのしい。 BACK TO THE 昨日!!! タイムマシン ムダ使い--- ため息の出るような、絶妙なキャッチ・コピー、そのまんまの物語だ。 夏休み中のとある大学。“SF研究会”の部室に、突如タイムマシンが現れる。研究会の面々と、隣の写真部の女子学生は、昨日不慮の事故で壊れたエアコンのリモコンを、過去へ戻って救出すべく、タイムマシンに乗り込むのだが・・・・。 まあ、これでもかという程、リモコン救出のため、タイムマシンを無駄遣いする(笑) しかも、イタズラ心で、過去をむやみに変える輩が続出、、、。さらにタイムマシンを無駄遣い。 タイムパラドックスは大丈夫か、そもそも、そんなもの存在するのか、真剣にわからなくなってくる。 タイムマシンの出所は、未来のSF研究会。未来から偶然やってきたのは田村君。彼のタイムマシンを拝借して、辻褄合わせに奔走する面々を、すっとぼけた田村君が地味にサポートする。 演じているのは本多力。なんと、変わった俳優さんだろうか、かなりいい味を出している。 カメラ同好会の春華(上野樹里)に恋する拓馬(瑛太)のエピソードも絡めて、最後にはほんのりノスタルジックな、爽やか青春SFコメディ。 ラストのオチがまた粋だ。原作舞台が見てみたくなるような、笑える小品。 監督/ 本広克行 原作・脚本/ 上田誠 (ヨーロッパ企画) 撮影/ 川越一成 音楽/ HALFBY 出演/ 瑛太 上野樹里 与座嘉秋 本多力 ムロツヨシ 佐々木蔵之介 (カラー/107分/日本) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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