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行きかふ人も又

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2011.01.22
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 手元にあった昭和文学全集を、ひさしぶりに開いてみた。
 与謝野晶子に特別な思い入れがあったわけではなく、タイトルの曼陀羅というコトバに惹かれれて、ただ読んでみる。

与謝野寛(鉄幹)・晶子夫妻の生涯の詩と真実を、明星派の歌人・山川登美子の哀しい死にからめて描いた随想録。

若き日、晶子らに師事して、文学の道を歩んだ作者の佐藤春夫氏が、無限の共感をこめて語った名篇。

与謝野晶子(1878~1942)と夫・鉄幹の歌を挟みながら、夫婦になった経緯や、歌人として成功していく様子を瑞々しく知る愉しみ。
描かれているのは、夫を追ってヨーロッパを外遊した1912年までの、半生に留まってます。


 年末、毎週楽しみに見ていたドラマ『坂の上の雲』と、なにげに時代が重なっているという、いいタイミング。
かの有名な、<君死にたまふことなかれ>は、このころ生まれたものだったんだ。 

最近ひょんなことで、魅力を知った石川啄木氏も、17才のころには、夫婦の元によく出入りする、ただの色白でませた、晶子の模倣を続けて彷徨する青年にすぎなかったと知った。

それにしても、この時代の知識人たちは、おかしなくらい男女の関係にだらしがない。
作者の佐藤春夫も呆れるくらい、あっちもこっちも不義の関係ばかりなのだ。晶子と鉄幹も、元々は不倫の関係。
そして、山川登美子と鉄幹の間にもまた、不義の関係があったといい・・・・。

それでも、たまにこういうマジメな本を読むと、なるほどと思うことばかりだ。脳ミソ活性化。


ところで、松岡正剛氏のサイトに、『晶子曼陀羅』を紹介している回があって、そのなかで、『源氏物語』を読むなら与謝野晶子訳がおすすめ、と書いてあった。
いつかは読破してみたい『源氏物語』、有名な瀬戸内寂聴や谷崎潤一郎や円地文子のものより、与謝野晶子訳は一等いいという。
いつかは分らないけれど、その時がきたら、きっとそちらを選ぼう。





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Last updated  2011.01.23 18:04:53
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