青い空、白い米。

放浪息子を片手に電車に乗り、物理の再試の結果を聞きに学校へ向かう。
駅へ向かう途中で学校でやるつもりだったレポートを忘れた事に気付くが、取りに帰るのも億劫なのでそのまま電車に乗る。
放浪息子に夢中になっていたら乗り換える電車を間違ってしまい、なぜか水戸と赤塚を往復するはめに。
学校に着き、物理のＮ教官の部屋へ行くも返ってきた点数は赤。
応数も合わせて今年３単位も落としたことになる。
なんとも言えない透明な気持ちになるが気力を充填すべく、明日はリボンは付けたくないんですの活動日と決める。
レポートの資料を忘れた僕はもう行き場を失ってしまったが、このまま家に帰るのもつまらない。
ここで古本屋巡りを始めてしまう自分ってどうだろうなどと思いつつブックオフへ。
竹本泉本が増えていた。
金がある時に買おうと思う。
一番上の棚の本が取り出せても戻せない身長に不自由を感じるが、それを世の中の所為にしてみる。自分は悪くない。
桜玉吉の一連の漫画を立ち読みしてたらどっぷり日が暮れてしまい、すごすごと電車に乗り、逃げるように家に帰った。
家に帰って来たら来たで昨日のスタジオでの事が頭から離れない。
音量や音色で文句を言われたことだ。
音色を作るために何時間でもスタジオに籠もりたい。
もうマーシャルなんか使わないと決めた。
ジミヘンごっこがバンドにとって迷惑なものだというならあんなものは必要無い。
もうやだ。
セッションしたい。
音色が納得できないまま練習なんてつまんない。
口を開くと愚痴ばかり言いそうなので黙っているが態度に出てしまう。
俺は今バンドにとって最高にＫＹなやつなのだった。
すごく気分が悪い。