非生命に嫉妬する生命のハナシ
人生の外側について考えることが出来ないのだ。僕は。
それは死をも超越する概念であって、且つそれは、物質はおろか、この世に(あるいはその外側に致まで)あまねく非生命全てに宿っているのに。
僕はその影を自分の内側に感じる度に(それは主に電車での移動時間に訪れる)、あらゆる全ての思考を停止し、しかし且つ、 自分がどうしようもなくただの一人の人間でしかないのだということを深く認識するのだ。
僕はもう死を経ずして非生命には成り得ない、悲しみと喜びとが混濁した、どうしようもない元非生命の生命なのだ。
悲しみがこみ上げてくる。
僕は本当に自分の事ばかり考えている。
何故こんなことを考えなくてはならないのだろう。
生き物とは本当に因果な********だと心から思う。