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カテゴリ:disillusion
こんな本、数々あれど、まさに「決定版!!』って呼ばなくては!、な本が出ちゃいました。 AORって、黄金期(ってよりは最良期)が、80年近辺でわずか3、4年ほどしかないってのに、なぜこうも30年経った今も 根強いファンが熱いのか!・・・そして、なぜ20代、30代の第二、第三世代が主にヨーロッパを中心に今も熱いのか!(影響受けた若いアーティスト、いまだ輩出中) 最近は「アニメ」みたいに、日本発の「AOR」って言葉が、世界中の若いミュージシャンに浸透してきとるし。 リアルタイムで育ったぼくとしては、少々こそばゆい感もあるのですが、きっとそれは25年位前からビートルズ的アンサンブル(特に後期の)がJ-Popも含め世界中で繰り返し流行っているのを これとか典型 http://www.youtube.com/watch?v=VAtGOESO7W8 オアシスとかもやね。 「俺は気恥ずかしくてさ」と言ってたビートルズ第一世代の小田さんの心境に近いのかしら。 閑話休題。 この本、上梓された中田さん、やった!って思ってるでしょ! 確かに最高なのです。 AORというジャンルは、『表現力、センス』に対してジャズやクラシックにも並ぶ、時に、当人以上にプロデューサーやプレイヤーが注目されるほど、音全体のシビアさへの啓示があるわけですが、そこに着目したコレはマニアも唸る仕上がりですし、そして、実は、あえて何故『決定版』と申し上げたかといいますと、ここまでAORをわかってるか!ってな「カタログとして」の著書としても最高なガイド本になっているからなのです。 さらに「えっ!この人も!? これもAOR!?」ってなるので、AORって概念自体が再構築されます。 (ぼくが予てからほざいている、JBもBeatlesもZeppelinもClimsonも、果てはガーシュインも、み〜〜んなAORなのよ俺には、って概念がデータによって完璧に網羅されています) なんせAORって分野は、上の世代や他ジャンル(特にいなたい系ロックやR&B、ジャズ)を愛する人の中でも、どこにでも いちゃう愛するがために目幅が狭い、まあ言うなら偏狭な人から、もっとも攻撃的に舐められてきた歴史もあるので、 (まあ、その度に若かった僕は『愚かな浅い先輩にはなるまい』(笑)と歯を食いしばって(大袈裟)...) この面目躍如な、ある意味”ミュージシャンシップ”満載の内容に大拍手なのでございます。 時が経ち、「柔らかメロウでちょい軟弱なロックっぽいソウル」って概念もさっすがに消えた最近、この機に出るべくして 出た本とも言えるのでしょうか。 解析本として永久性を持った資料度120%也。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 4, 2013 10:04:50 AM
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