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カテゴリ:デジタル
何年も前に仕上げたある都内のスポーツクラブのテーマソングで ダンス系エクソサイズ・ミュージックでしたが、 クライアントがもっと大きな会場とお客さまで エアロビクス的な振り付けしながら使用するために 曲の長さを2倍に、中の内容も色付けして…など 依頼があったのですが、デジタルモノというのは その場その場で作りこんでおしまい! という事が多く 作った本人も曲は覚えていてもファイルの内容 ほとんど忘れちゃってる事、多いんですよねぇ。 ********************************************* ちょっと話はズレますが… 以前手塚治虫さんの「ジャングル大帝レオ」がそれほど有名ではなかった頃 音楽は富田勲さんでしたが、テレビ局って放映終わると関連ファイル、 つまり楽譜も捨てるんですよ。 それでその後何十年もしてから大ヒットになり、 再放送、映画化、CD録音発売、の企画となった時、 テーマ曲のスコアの譜面もないわけで局は大騒ぎ… 友人のところに電話がかかってきて彼が引き受け、 当時の録音からすべてのオーケストラの楽譜を採譜したんですよね。 LPの時代だから上下の音がつぶれていて楽器の判断不能、 フルートなんだかピッコロなんだかよく分からず 想像で書き取っていったと話してくれた事があります。 テレビの世界とかはそんな。なんです。 ということで、まず自分がどう作っていたのかを 解明するのに数日かかるんです。 それでそこからクライアントの希望通りに曲を切ったり貼ったり が始まります。 人が録音してしまえば一発で済みますが 機械だとその後、いかにアナログ楽器らしくするかの 波形編集になっていくわけで、すべてそれらを数値で コントロールしていきます。 結局5分の曲を一日何十回も検証してミスや曲の汚れを 見つけて除去・増幅していく作業に追われるわけです。 この時期はストップウォッチが手放せません。 あと少しで完成しそうです。CDにまでしてお渡しするのを 業界では完全パッケージ、完パケといいますが、 明日は絶対クライアントに完パケお渡しするので。 いつもすき間にmegが入ってくるのがねぇ… ストレスなのよねぇ、ここでまた鉛筆を片っ端から 噛んじゃうので仕事用の鉛筆…ガッタガタでガサガサです。 今回は音楽業界の裏話…でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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