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テーマ:最近観た映画。(39851)
カテゴリ:映画・旅行・その他
また週末はイクスピアリのレイト・ショーで「16ブロック」観て来ました。 驚きました! あの野性味溢れたブルースはどこにもいない! ただ疲れ果てた初老の刑事がいるだけ… お腹なんかでぶでぶでびっくりだし、頭禿げ上がってるし、 目はいつも充血してる…し、アルコール依存症で勤務中も飲み続け、 ちょっと走ると呼吸がゼェ~ゼェ~… まして足が悪くてひきずって歩くから鈍いイメージを強調してるし。 ど、どーしたのぉ~? 何しろ車でのカーチェイス無し、ビルをぶっ壊したり、 車の炎上もなし、派手なアクションなし。 なんたってNY、マンハッタンを歩いて這いつくばって 逃げまわってるっていうすごくのろまな設定。 「絶対見つかっちゃうよぉ~~~」と ハラハラし通しのイライラ、ジリジリした展開。 どのシーンもそのブルース・ウィリスの変貌に驚いて見つめてしまいました。 でも陰謀うずまくそのあらゆる不利な状況から 粘り強く護送の任務を果たそうとしていきますが… この作品はお金がかかってないのに、すごくまとまったテンポ感を持った ナイスな仕上がりになっています。それはリチャード・ドナー監督の素晴らしさでしょう。 オーメン、リーサル・ウェポン等作品をあげたらきりがないほどのベテラン監督 リチャード・ドナーのその展開の間合いの良さには感動してしまいました。 これだけ少ない素材だけでここまでスマートにまとめ上げるのは やはりテクニックだけではなく人間の心理を理解している そのキャリアのなせる業でしょう。 今回のこの作品には実はブルース・ウィリスは主演だけでなく製作で加わっています。 つまりそれほど気持ちを入れた作品だったわけです。 ブルース・ウィリスはこの役になりきるために相当体重を増やし、 メイクの方に頼んで疲れた感じを出すためにクモ状の静脈や 敗れた血管まで顔に作ってもらってるんです。 で、気になった「いつも充血した目」はメイクでなく、 アップ撮影の度にメンソール薬品を使って作り、 足が悪いのを迫真の演技にするために右足の土踏まずの下に 小石を置いていたそうです。 アップ撮影の度に本当に目から涙を流して撮影していたなんて… さすが我が愛するぶる~す~♪、ホンモノの役者魂だなぁ、と感動。 これはすごく良い仕上がりの娯楽作品ですが、DVDで見ても良い作品と感じました。 なぜなら被写体がすべて小ぶり。カメラのアングルが人の目の高さで あり続けるので、どちらかと言えばテレビドラマ的なカメラ・アングルなので 「ダイ・ハード」のように大スクリーンで観ないと醍醐味が出ない作品ではないです。 しかしながらDVDで観たとしてもすっきりして、 「いやぁ~、楽しんだぁ!」と思える素敵な作品で、 今まで見たこともないブルース・ウィリスを楽しめます。 16BLOCKS Official Site お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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