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テーマ:最近観た映画。(39848)
カテゴリ:映画・旅行・その他
彼の主演した映画も、監督した映画もほとんど観ていて、 あと2~3作品だけが見てないものとして今課題として残ってるんだけど… それだけ好きなクリントの作品だもの、 初日に観て来ました。 彼が監督をした時の作品の特徴は「不条理」を描く事です。 これは昔から一貫しており、「許されざる者」に始まり「マジソン郡の橋」 「パーフェクト・ワールド」「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」 と、どれにもそれは色濃く一本の流れとしてクリント・イーストウッドの 強い意志を感じさせられます。 人にはどうやっても自分の力ではどうにもできない事があり、 そこには善も悪もない… 今回の「父親たちの星条旗」もまさにそこに視点がありました。 「父親たちの星条旗」は硫黄島の戦争をアメリカサイドから見た、という 視点で作られた作品です。 題材は戦争という事を扱いながらもテーマはそれだけでは収まらず、 戦争反対、とかいう単純な設定ではありませんでした。 彼が描きたかったもの。 それは何事にも裏があり、正義感をもってしても、それに巻き込まれれば 正義を貫けない…という事でしょう。 それは自分の力ではどうにもならないこと、「不条理」なのです。 人の世界は白と黒にはっきりわけられません。 そのグレーの部分をひたすら掘り下げるクリント。 見終わってすぐに感動する映画ではなく、考えさせられちゃうんですよね。 で、毎日毎日だんだんその感覚が強くなってきます。 今も考えさせられます。 人ってどう生きたらよいのかなぁ…何を選んでいったら良いのかなって。 そしてジャズ好きで音楽的才能あふれる彼の音楽がまた、作品に哀愁を添えます。 クリントの作ったメロディを息子のカイルが編曲する… これも素敵だなぁ…と思います。 このあとの日本側から見た硫黄島「硫黄島からの手紙」は さらに迫力がすごそうで、絶対見なくては、と思っています。 クリント・イーストウッドの描く世界、皆さんにはどう映るのでしょうか… 原作 父親たちの星条旗オフィシャルサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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