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テーマ:最近観た映画。(39853)
カテゴリ:映画・旅行・その他
皆さんにこの感激をどうお伝えしたらよいでしょうか…
期待を大幅に上回り、終演後も興奮と楽しさに酔いしれ、 なんと眠れなくなってしまった…作品でした。 「007カジノロワイヤル」 おとといの朝、TVにダニエル・クレイグが生出演していて、彼の表情を見たら 彼がここまで変わったって事は「007」で何か、彼の人生が変わったんだわ、と 感じてたまらなくなり、見に出かけたのです。予感的中でした。 あの生番組を見なかったら見に行ったかどうかわかりません。 それほど「007」にはある固定観念を持っているから 「どうせ…」という気持ちがあったんですよねぇ。 007シリーズは歴史に残るシリーズもの。 それもジェームスボンドは誰もショーンコネリーを超えられない… そういう流れの中で今回のキャスティングは、敢えて007らしさをはずし、 アクションスターじゃない人を選んだ、という設定が功を奏したと思います。 主演のダニエル・クレイグ。この人は完全なる演技派であり、 今まではロード・トゥ・パーディションや、 最近のところでは「ミュンヘン」に出演していますが、 いつも冷徹で陰湿で妙に頭の回るずる賢いイヤなやつ、 を見事に演じていて、舞台俳優としても名高いインテリ俳優です。 彼は最初オファーを断った… 自分が007として受け入れられるはずないだろう?と言って。 金髪、ブルーアイズ、今までとはタイプが全く違います。 彼は自分で知っていたのです。 その後何度も話し合いがあり、彼が製作に加われるなら、という 条件でジェームス・ボンドに決まりました。 アクション俳優ではないダニエル・クレイグが製作スタッフと一緒に 作り上げた作品だから、今までと違うのです。 彼の個性が反映されたのは大きな広がりとして 非常に効果が出ていますね。 もちろん主演が決まってから彼は体のトレーニングを6ヶ月間積んで あの素晴らしい肢体をスクリーンに登場させるのです。 大変な努力が必要だったと思います。 ******************************************** さて作品ですが、 今までと同じでは結局昔の時代を思い出すばかり。 かといってCGアクションではどれもこれも一緒のアクション物になってしまう… で、 CGに頼らない、という手法。 そして普通のスパイから007に変身していく醍醐味。 今までにはない恋するボンド。 ダニエルは「複雑な作品にしたかったんだ」と語ります。 そのとおり。 ものすごく丁寧に作りこんだ作品です。 CGが少ない分、スピード感にごまかされないでゆったり作品を追う場面も多い… 逆に目も止まらない速さでのスピードショットの連続も健在で その対比が、いいんです。 あっという間に終わった、という作品ではなく、何時間もたっぷり 魅せてもらった、という気持ちになる、豊かで濃い内容。 これを観ると「ミッション・インポッシブル」が安っぽく感じたりするほど この「カジノロワイヤル」は作りこみは重厚です。 ただのアクションには終わらない、その盛り込み方の豊富さ。 このあたりは「バーティカル・リミット」や「マスク・オブ・ゾロ」 を作ってきたマーティン・キャンベル監督の魅力でしょうか。 以前のボンドを断ち切らないとならない宿命を背負ったこの007シリーズですが、 それはダニエル・クレイグが果たした事になります。 以前の感じの007と違うからイヤだ!という方はやはり 以前のシリーズを繰り返し見られる事をオススメします。 かたくななファンにはこの作品を受け入れにくいかもしれません。 「いつもの始まり方じゃない…」とか、「ヒーローっぽくない…」とか… 挙句の果てに、いつもどおりだと必ず 「やっぱりショーンコネリーじゃないとね」とおっしゃいます。 そーなんです。彼らには(私も含めて) ショーン様以外認めたくない精神が働いてるんですね。 でも、時代は流れていき、世代も変わるのです。 そしてこれは「全く新しい007シリーズ」の幕開けなのです。 色々なプレッシャーを跳ね除けて新しいボンドを演じきっている ダニエル・クレイグに賞賛を送りたいと思いました。 そしてダニエル・クレイグでの今後の007シリーズも楽しみになりました。 今でもすぐ、もう一度観たい!と感じている作品です。 おもしろい、だけじゃあないですよ。アクション映画なのに深いんです。 ダニエルだから、ですよ~~~♪ メイキング動画も公開中。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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