オリーハウス　　

Organic baseを読んで最近すごく思うこと…

それは料理を作る人の家庭での存在感の大きさです。

おざなりになりがちな毎日の食事だけれど、毎日だからこそ、
実はものすごくダイレクトに体の内部を変えることが出来るんです。

結局それができるのはお母さん（あるいは妻）なわけです。

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私の母は音大卒業で、ご近所の皆さんにピアノを教えていましたが、
その当時その地域にピアノの先生がいなかった事もあり
何十人もお弟子さんがいたので、母のレッスンが終わるのはいつも夜７時や８時。

元から料理をしつけず、また料理が嫌いだった母、まして本人が偏食でしたから
私たちの食事は本当にどうしようもなく単調で偏っていました。
小さい頃は祖母がそばに住んでましたから夕食はそちらで採ったりしていましたが、
小学校過ぎてからは母の料理。時々お手伝いさんが入る期間がありましたが…
度々その女性は変わっちゃうので料理も度々変わり、
お料理の思い出ってなかったんです。

そんな環境で育ったためか、私たち姉弟は大人になっても体が弱くて、
体力のない二人でした。
父は「ママはとても魅力的だけれど、料理だけは失敗だったなぁ…ははは…」と
よくぼやいていました。でもラブラブの両親だったのでそれはそれだと
思っていますし、母を責める気持ちは一つもありません。
愛情深く彼女の能力のすべてで育ててくれました。
ただ、現実は現実という事です。

片や旦那さまの母は完全なる専業主婦。ダシの元一つ使わない、
すべて材料から作る人で、自分の娘が嫁ぐ時は和服も洋服も、
たんす一さお分、すべて自分で縫って仕立ててお嫁に出したという
女性としては今時珍しい、家庭派です。

旦那さまは頭も良く、小学校も中学校も国立。（これは関係ないのかもしれませんが）
妹達も健康で美人ぞろいです。（容姿も関係ないかもしれませんが）

一番の旦那さまと私との違いは「歯」です。

共通の歯医者さんが「彼の歯はすごく丈夫なのよぉ、ちょっと虫歯になっても進行しないの。
貴女のは脆くてねぇ…お母様とそっくりな歯。すぐに欠けちゃうし、
歯の層が元からね、薄いのよねぇ」

これはショックでしたねぇ…この時、栄養って大事なんだなぁと感じたものです。

こんなに豊かに育った旦那さまではありますが、
今旦那さまの体調が良くないのは成人してから４０歳まで
浴びるように飲んだお酒のせいです。
肝硬変になってもおかしくないほど飲んだから、
ここ２年ぐらい急にお酒を控えても効果がありあせん。


それでも今５０歳を数年後に控えて真剣に健康を考え始めました。

結婚するまでは親が料理の責任を持ちます。
で、結婚してからは妻が責任を持つ…（もちろん本人を含めてね）
そして母親となって家族の料理の責任を持ちますよね
（もちろんご主人が担当もありですが）


だからこそ声を大にして言いたいです。
「子供の頃から家庭内ではせめて悪いものを摂取しない環境を作ってあげて」
「満遍なく作られた食事を取る子は性格が偏らない」と…

職業柄、日本中、または海外を回り、感じるのは、
偏食の人は人の好き嫌いも激しいという事です。

学校で楽しくやるのも、望んだ就職が出来るのも
最後は人間の魅力。
それを作り出すのはやはり食事でしょう。
偏食の母に育てられた私はやはり心の狭い子供で
あまり人と接触する事を好みませんでした。
旦那さまと知り合い、お姑から料理をすべてゼロから習い、
今は人が大好き…旦那さまのように素直になりつつあります。

食事は人を変えます。それは自分自身の体験でもあり、
たくさんの人との出会いでも確信しています。

できる事から…やはり家庭での料理責任者は（男女別なく）
やってみたらよいと思います。


画像は少し精進したアクリルタワシ。

ここの全粒粉を使っています。
パネトーネマザー等も扱っており、種類豊富。