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2007年02月14日
テーマ：今日の出来事(291389)
カテゴリ：デジタル
 良く、ステキ、とか言われますが、ここでは裏舞台も お見せしてるから色々、ありますよ。 さて、昨日の音源聞いたプロデューサーから即刻昨日中に 電話があり…… 「今回のこれ、どうしようかと思ってるんだよぉ…」 （ギクっ…ヤナ予感） それから少し話し合ったのですが、結果このままでは 今回は不採用になる感じ。 理由は簡単。良く出来てるけど凡庸だ…という事。 私は普段はおどろおどろしい現代音楽の世界にいるのですが、 前衛的、とも言えるその世界の作曲家に頼んだ曲がこんな 平和では困る…という事でした。 今回の依頼はポップス業界からのものだし、 当のプロデューサーのＭ氏も実は、 化粧品のＤＨＣのコマーシャル書いてる作曲家でもあるわけで ましてイベントだからリサイタルみたいな重さも必要ないし… そういう事だったので私もまさか前衛を盛り込むなんて 考えもしなかったのですが… 「（オリー）ちゃんに書いてもらうならみんながびっくりするような 聞いたことないようなものを期待したわけよ、いつも そういうの、書いてるじゃん…？」と来ました。 確かにねぇ… 日にちは迫ってるし、お稽古の日程を考えるともう猶予がない… 昨日からずうっとどうするか、思案中です。 二人で考え出した案は二つ。 １.書き直し。 ２.彼のアシスタントにリズムセクションだけあと打ち込みしてもらい、 なんとか迫力のあるリズムにしてごまかして乗り切る… 一応２.の案で検討中ですが、電話切った途端に メロディが浮かんで止まらなくなってきていて 自殺行為、とはわかっていても１.案にトライしてみようかと 思い始めています。 何だか胃が浮かんだまま…のような変な気持ちで… 出口がないというか…終了できない感覚… 「ここの楽器変えたら？」とか 「このメロディが鼻に付くよねぇ…」などの指摘だと 簡単だったのですが、「良く書けてるけど凡庸」という指摘は 曲の精神そのものの否定ですから、今までやった事の価値 そのものがゼロになっちゃうわけで、 その疲労感たるや、すさまじいもので、昨日は 気が付いたら化粧したままベッドでうつぶせて寝てました。 それ前は確か、書斎のディスプレイと五線紙をにらめっこ してたはずでしたが… だんな様には申し訳なかったけど、 本日はお弁当お休みさせてもらいました。 （すごく理解してくれて「当然だろう、こんな日に… とにかく勝負してみろよ」と言ってくれました） 今頭の中で鳴リ続けているこの音楽をとにかく書きとめてしないことには すっきりできない…し、 ほかの事に気持ちが向く事ができません。 明日までにどうするか本格的に答えを出すつもりです。 こういう事、時々あるんですよ。 もちろんボツ！になっちゃう曲も結構あるんです。 我々の世界はミズモノ…なんですよ。 でもね、厳しい事言っていただけるうちは すごく期待されてると言う事。 だめな時は何の理由もなしにボツ！で二度と仕事来ません。 そういう業界です。 どうしよう…次のオーケストラのアレンジが待ってるのに… でもとにかく前進あるのみ。きっと私なら出来る！ プロデューサーの彼もそう思ってるから率直に話し合ってくれたんだし。 （と、いつも自分を励まさないと潰れちゃいそうです） 画像は仕事を見てるのが大好きなmeg お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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