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2007年03月04日
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perfume01
待望の「パフューム」見て来ました!

1985年初版以来世界45カ国、累計1.500万部ものベストセラーを誇った
この「香水ーある人殺しの物語」の念願の映画化。
スピルバーグスコセッシもこの映画化権を欲しがったのですが、
拒まれ続け、結局粘りに粘ったトム・ティクバ監督の手にゆだねられました。
悔しかったスピルバーグは脚本部門に参加させてもらっている…
という、それほど業界人をとりこにした曰くつきの作品です。

一般には賛否両論かなぁ…と言う感じ。
私は大満足!
大人の為のサスペンス・ファンタジー…

ドイツ・フランス・スペイン合作映画で、
こういう素晴らしい作品はアメリカ映画には
なかなかないですね、
もっとこういう作品がたくさん入ってくるといいなぁ、
と素直に思いました。


原作を読んだ人(私)と原作を読まない人(夫)の
感想は微妙に違うとは思いましたが
意外にも同じでした。

今回の封切に先がけて英語訳と日本語訳と、二種類読んでいた私にはその、
原作に忠実だった作りこみに驚きました。
出だしの語りは、まさに英語版そのもの=だったからです。

もちろんストーリー的にもほぼ原作に忠実。殺人についての数と
その理由が少し他のものに置き換えられたりはしていましたが。

こんな事、できるんですねぇ。
脚本で相当嘘っぽく作らないと無理か、と思う原作でしたが
本当に忠実に作られていました。

原作読んでしまうと、ト書きが全部分かってしまっているので
実際に一般ピープルとして始めて作品を観たのとは印象が違ってしまいます。
両方体験したかったですが、仕方ありません。

主人公グルヌイユが生まれ落ちた瞬間の映像から、凄まじいです!
パリは臭かった…と言っていますが、その映像から匂いが立ち上りそう…
吐いちゃいそうな…悪臭の雰囲気がよく伝わってきます。
(フランス人はみなお風呂嫌いだし、実は汚いのよねぇ…)

この世で最高の香水を作るためにグルヌイユはとんでもない事を
考え出します。
街で次々に起こる殺人。

自分に体臭がないために誰からも愛されない侘しさ。
人を愛する経験をした事がない、乾いた感性。
それゆえに目的に向かって邁進を続けるグルヌイユ。

次々に殺人を犯すグルヌイユに残酷さや憎しみが湧かないのは
求めているものの崇高さでしょうか…
これが殺人に向かなければ、彼はアーティストになり得た
仙人のようなキャラクターなのです。

かなり哲学的で、深い作品であり、さらに歴史的背景を持つ作品なためか、
俳優陣は圧倒的にイギリス勢で固められています。

それも非常に効果的でした。
主役のベン・ウィンショーの凄まじさは、さすがイギリスの
王立演劇アカデミー出身、と、うならせるものがあります。
「ハムレット」を演じ、絶賛され、それを観た監督の目に留まり、
今回の抜擢となりました。
貧しく育った中に潜む崇高さ、その相反する二つを持つ彼の演技に
凄みがありますよ~~。

そしてサイモン・ラトル率いるベルリン・フィルのサウンドトラック。
(別にベルリンフィルの必要はないと思いますけど=宣伝用ね=それにしても)
音楽の作りこみはうまかったですねぇ…
音楽自体は難しい事は書いてません、その配置が見事なんですよ。
監督でもあるトム・ティクバが担当です。すごい才能ですね、両方。

※ベルリンフィルの音色って、生で聞いていますが、
 その弦セクションのバランスの良さ、そして金管を含めた
 全体の抑制の効いた品の良さ、みたいなのが身上だと感じています。
 今回はストリングスが主役でしたからそういう意味では重厚感と透明感が
 見事に表現されていたな、と言う気はします。
 確かに濁りのない音ではありましたよ。
 日本のオーケストラのように出だしが少しずつブレて出てくる、というのが
 ゼッタイにないのがベルリン・フィルです。
 そしてナイトの称号を持つマエストロ、サイモン・ラトルはやはりイギリス人。



「ハンニバル」の時にも感じた事ですが、残酷シーンに
オペラティックな声のサウンドとストリングスの響きがあると、
そのアンバランスのお陰で残酷さのイメージがマイルドになるんですね。

そして音楽で香りを表現する、とありましたが
音楽が動き回らないのでそのなが~~く音が伸びている間に
本当に深呼吸して香りを想像する時間をくれるんです。これがうまかった…


この原作は最後が非常にビックリする結末で、
文章で読まないと、あるいは説明がないと理解に厳しいな…と
思いましたが、
「大丈夫だったよ、ちゃんと理解できたよ」(夫)  …だそうです。

perfume02
実はダスティ・ホフマンってイギリス人だったんですね。知らなかった…
さすが、の一言。表情で全てを語ります。
新人ばかりの中でこういう人が作品を引き締めています。

perfume03
あまりの美しさにまぶしくて…まぶしくて…
数百人のオーディションで選ばれた、レイチェル・ハード=ウッド当時15歳です。
こんな美少女が世の中にいるのですねぇ…
観ているだけで満足。演技よりもどうしても美貌に気を取られてしまう、
そういう女優ですが、今後どう変化していくのでしょうか。
脂肪質な感じなので肥満するとすごくおばさん臭くなりそうではありますが…
気になるところです。


******************************************

そんなインプレッションでした。

一気に書いて、ちょと、疲れたぁ…
でもこれで安心してベルギーに旅立てます(笑)
あと三日で出発です。

パフューム
原作。日本語で出てます。











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Last updated  2007年03月04日 11時32分51秒
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