『蛇ジャー上・下』柴田よしき著
「「いなくなってくれればいいのに」。兄の結婚、赤ん坊の誕生に戸惑う加々見舞子は思った。ところが、赤ん坊が病院からさらわれ、事態は一変。琵琶湖で発見された正体不明の生物の死骸の謎が絡み合い、赤ん坊を取り戻すための大冒険が始まる。赤ん坊をさらったのは、竜。しかし、見ることができる人間と見ることができない人間がいるようだった。それぞれの目的をもち竜探しを始めた“見える人間”たちは、竜が伝えようとするメッセージに気付き始める。竜が教えてくれたものとは。」柴田作品のなかでは、「炎都」「遙都」の系統(?)かなぁ。。。こちらはずばりファンタジー竜に乗って、時空を超え、過去へひとっ飛びって楽しいそんな中にも、環境問題や人間の本来持っていたであろう力についてなどなど、考えさせられつつ大冒険が楽しめます♪この作品は2001年から2002年にかけて京都新聞で連載されていたものらしくその当時9.11のテロ事件が起こり連載はその事件を盛り込んで作品が進行したらしいのですが、本として出版するにあたり、9.11は消されたと言う事でこの作品からは影も形もみあたりませんう~んそういう裏話を聞くと読んでみたくなるのが人情と言うもの!罪な事をなさる!柴田さんてば!!