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カテゴリ:筆記用具
万年筆での筆記は45°~60°の角度で
ペン先(ニブ)を紙にあてると ちょうど良いと言われています。 これはボールペンやシャープペンに比べ、 ずいぶん寝かせて書いている 印象を受ける角度だと思います。 書きやすい角度は、個人差がありますので、 自分の好きな角度で書けば良いと思います。 ですが、冒頭触れたように メーカ側の製作は45°~60°で書かれることを 想定して作られているため、 ボールペンのように急角度で書こうとすると 本来の筆記が得られないことになります。 (特に硬く感じるはずです) それでも10年ほど使っていれば、 ニブの方が書き手になじんでくるので いつしか書きやすい万年筆になります。 これこそが万年筆の醍醐味だと思います。 万年筆を選ぶとき、 多くの人は書き味を重要ファクターに すると思います。 また、対面販売でしたら、 お店の人は、いかに書き味が良いかを リコメンドしてくると思います。 ですが、どんなに優れたニブであっても、 ボールペンを書くように立てた状態で 試し書きしていたら、万年筆の持つ 本来の性能は体感できません。 ということは、試し書きで 10年後にどうなるのか分からない万年筆を 選定しなければならないということになり、 これはちょっと不利な博打です。 という事で結果として、 やはり45°~50°の筆記を 普段からすることをおススメします。 そうすることで早い時期から、 その万年筆の全性能の半分以上を 引き出すことができます。 また、試し書きで感じた筆記の感触は、 その万年筆の特徴を体感していると言い切れます。 (つけペンでのためし書きでも大丈夫) また、ニブそのものも長持ちします。 ちなみに60°になると、かなり急角度であり、 ニブポイントが狭小になるため、 インク・フローの良い万年筆であっても 文字は細く、書き味は硬くなります。 私見ですが、Pelikanの万年筆はしなるような 筆記が味わえますので、 ぜひ、45°で筆記してみてください。 そのしなりが感じられると、書くことが優雅になります。 万年筆に於いて筆記という所作は、 ゆっくり考え、筆を進める場面 で使った方が、潤いのある時間が過ごせると思います。 ちょっと押しつけがましい意見になり、すみません。 あくまで「そうありたいな」という自分の理想論です。 ただ、思考の速度と筆記の速度は、 近い関係にあると思っています。 サイズ的には男性も女性もM400で普通に使えます。 胴軸=緑がPelikanの代表色でしたが、 2000年以降は色展開も増え、どれも良いです。 これまでに万年筆を知っている人や 筆記に時間をかけられる人には 2サイズ大きいM800がおススメです。 世界一と言われる書き味がここにあります。 できればニブはMがいいです。 (細かい漢字の筆記には不向き) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.27 13:57:25
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