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台湾ノスタルジー　鶯歌(インガー)老街で茶器を探す！台鉄での行き方とおすすめルート

テーマ：オール台湾！(1574)

カテゴリ：旅

台湾はお茶の国です。

仕事中でも街中でもお茶が目につきます。

ドリンクスタンドはフルーツorお茶の二択と

言っても過言では無いかと思われます

そのため、茶器も豊富に揃っており、

長い歴史に支えられ生み出される名品も

多いです。

お茶の種類や味が少し分かってくると、

葉にこだわり、最終的には淹れ方や

茶器にも少々こだわりが出てきます

台湾人の仕事仲間などにお茶の話をすると、

皆さんそれはそれはたくさんのこだわりを

持っていて、話が尽きることは無いです

茶器を街中のデパートなどで見てみますと、

けっこうな高級品ぞろいで、なんとなく

選択肢が狭いというか、偏りを感じます。

もちろん値段に見合った良い物なんだと

思いますが、選択肢が狭いのは嫌です

そこでおすすめなのが、台北から1時間弱で

行ける陶器の街

『鶯歌(インガー)』老街

です。

棕櫚(しゅろ)に囲まれた通りや赤レンガの建物

を見ながら歩くだけでも、そのノスタルジーな

雰囲気で癒されます。

台北駅からの行き方をご説明します。

…と言っても超簡単で、台鉄(TRA)で30分ちょい

乗るだけで、あっという間に着きます

ただ、台鉄はMRTに比べて本数も少なく、

遠距離路線が多いため聞きなれない地名が

行き先になっているうえ、列車の種類も

多いため、分かりにくい印象を受けます。

しかし、台北　→　鶯歌は僅か7駅なので

ちょっと地名を覚えて、時刻表を見れば

大丈夫です

鶯歌駅までの全停車駅は、

台北 → 萬華 → 板橋 → 府中 → 樹林

　　　　　　　→ 南樹林 → 山佳 → 鶯歌

となります。

先ほども触れましたが、いざ時刻表を見ると、

知らない地名が出てきて困ります

(台鉄公式HPより)

しかし、冷静に考えますと「樹林駅」以外は

全て鶯歌駅より先の駅ですから、どれに乗っても

大丈夫ですし、海/山というのも鶯歌駅よりずっと

先の分岐ですから気にしなくてOKです

・・・ただし、列車の種類には注意が必要です

列車の種類について、遅い順に並べて説明します。

なお、運賃は微妙に違いますが、悠遊カードを

使う場合は、全て31元となります

・区間車(運賃：31元/約105円)

　各駅停車です。

・区間車快(運賃：31元/約105円)

　停車駅が少ないです。

　台北→板橋→樹林→鶯歌　

・莒光(運賃：37元/約126円)

　急行です。

　台北→板橋→樹林→鶯歌　

・自強、普悠瑪

　特急ですので鶯歌で停車しません

　台北→板橋→桃園　

　※普悠瑪は完全指定席のため、悠遊カード

　　では乗車できません。ご注意ください。

不安でしたら、公式HPから時刻表を調べて

乗りたい時間をメモっておくと良いと思います

台湾鉄道(TRA)公式HP(日本語)

実際に駅に行くと、電光掲示板に出発時刻、

行き先と列車の種類、ホームの番号（4Aとか3Aとか）

が表示されています。

また、券売機付近には紙の時刻表も貼ってあります

もちろんホームにも案内表示が出ていますので、

ちゃんと確認出来て安心です。

これが区間車です。

自分が乗ったときはタイミングが悪くて

樹林駅行きでしたので、樹林で乗り換えました。

電車の中はMRTで良く見た配列のシートですが、

シートが日本のようにふかふかです

こちらは樹林駅です。

台湾ではMRTばかり乗っていたので、

このような駅らしい駅を見るのは珍しく、

待ち時間の間、とても面白かったです

樹林からは3駅目なので、すぐに鶯歌駅に

到着しました。

駅舎の中には、超大きな茶器が

飾られています

悠遊カードで乗りましたので1割引となり、

28元/約95円でした

鶯歌駅です。

駅からは700メートルと意外に歩きます。

交差点の度に「鶯歌老街」の看板が

掲げられているので、迷うことは無いです。

老街の入り口は駐車場になっており、

車でごみごみしていることが多い為、

お子さん連れなどの際は気を付けてください。

タワーオブテラーのような建物があります。

手前に高架線の土台が作られていますが、

これは三峡～鶯歌をつなぐ鉄道(三鶯捷運)

を造成しているところで、2024年の開業を

予定しています。

坂を上りきると鶯歌老街の入り口です

左側のしゅろ並木を通って時計回りに

見て周るのがおススメルートです。

こちらの通りは単店舗が軒を連ねています。

個性がありますが、品ぞろえに偏りも

あるので、ここで無理して買わずに、

気になるものがあったら店と茶器の写真を

撮っておき、あとから見比べられるように

すると良いです

目利きが出来るくらいですと、こういう単店舗の

器を見て周るのも楽しいと思います。

時計回りに周って、スタバのある角を曲がると

複合店舗のメインストリートです

この通りはかなり見ごたえがあり、赤レンガの

佇まいも良い雰囲気です。

冷房完備なので居心地が良く、じっくりと

品定めが出来ます

「鶯歌老街陶館」

一番手前に入り口があります。

館内は個別店の集合体ですが、ガラス張り

なので見通しが良く、解放感があります。

茶器や陶器、お茶、天然石などのお店が

ひしめき合っています

もちろん快適なトイレも完備です。

2階では食事がとれますし、椅子があるので

休憩に最適です

老街陶館を一通り見終えて10メートルほど

歩くと、すぐまた複合施設ビルが現れます。

「鶯歌光點美學館」です。

こちらには最も鶯歌老街で洗練されていて

おしゃれなお店が揃っています

3階まで吹き抜け構造で、非常に明るいです。

入るといきなり鉄器のお店があります。

鉄器の急須は味わいがあって良いと思うのですが、

高山ウーロン茶など味が繊細で複雑なお茶を

淹れるのには適していません。(ほうじ茶などには

適してます)

もちろん、内側をガラスでホーロー加工して

あれば問題ないです。

・・・が、鉄器の方が水自体をまろやかにする

という意見もあるので、最終的には好みの問題かと

思います。

ただ、実は陶器の茶器も、お茶の香りを吸収して

しまうので、毎回違う種類のお茶をいれていると、

味が混ざる可能性があります。

(裏を返すと、決まった茶葉を淹れ続けていると

味の深みが増すとも言えます)

そういう点ではガラスの急須を試飲用に持って

おくことが有効です。

ここで自分が一番惹かれたお店は

「陸寶(LOHAS)」です。

鶯歌生まれのたいそうモダンな茶器です。

(25年ほど前から製造は中国へ移転)

ウェッジウッドのOEM生産をしていた

お墨付きのブランドです。